【野球】バックスクリーン3連発に新庄の敬遠打ち・・・TG戦を振り返る

 阪神-巨人2回戦の7回、バース、掛布に続き中越え本塁打を放った岡田彰布=1985年4月17日、甲子園
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 プロ野球セ・パ両リーグが29日に同時開幕する。球団初の連覇を狙う阪神は、球団創設90周年を迎える巨人との開幕戦(東京ドーム)で今シーズンをスタート。同カードの開幕戦は2020年以来、4年ぶりとなる。日本プロ野球で数々の名場面が生まれた『伝統の一戦』を振り返る。

 伝統の一戦の名場面といえば、球団初の日本一に輝いた1985年4月17日、甲子園でのランディ・バース、掛布雅之、岡田彰布のバックスクリーン3連発。巨人先発・槙原寛己から七回に浴びせた3発は強烈だった。今年は同じ4月17日に甲子園で巨人戦が組まれている。『バックスクリーン3連発記念日』に注目が集まりそうだ。

 天覧試合も歴史に残る名試合。59年6月25日、舞台は後楽園で4-4の九回裏、巨人4番・長嶋茂雄がこの試合2本塁打目。阪神・村山実から左翼ポール際にサヨナラ本塁打を放った。

 その試合から、ちょうど30年後となる89年6月25日、甲子園での伝統の一戦で今度は猛虎がリベンジ。3点を追う八回2死満塁。阪神・岡田が巨人先発・ガリクソンから逆転満塁弾を放つ。六回の本塁送球プレーで足を負傷。それでも30年前にサヨナラ本塁打を打たれた村山監督に出場し続けることを志願しての一発だった。

 数々のライバル対決が繰り広げられた。村山VS長嶋とともにファンを魅了したのは江夏豊VS王貞治。中でも1968年9月17日の甲子園だ。

 江夏が四回に王からシーズンタイとなる353三振目を奪うと、あえて打者を一巡させて七回に再び王から空振り三振。これでシーズン新となる354奪三振を達成した。なお、この試合の決着をつけたのも江夏。両チーム無得点で迎えた延長12回裏に自らサヨナラ打を放ち勝利を決めている。

 深い因縁では阪神・小林繁と巨人・江川卓で先発初対決は80年8月16日(後楽園)。78年度ドラフトで、いわゆる「空白の一日」を巡り運命を左右された両者の投げ合いで江川が9回3失点の完投勝利。一方、小林は翌79年に巨人戦無傷の8連勝でプライドを見せた。

 21世紀に入ってからは03年10月7日の甲子園。阪神と巨人のカード最終戦で、退任が決まっていた巨人・原辰徳監督が男泣きした。阪神・星野仙一監督から花束を受け取り「くじけるなよ」などの言葉をかけられると涙した。

 古くは36年9月25日の甲子園で巨人・沢村栄治がプロ野球史上初のノーヒットノーラン。79年10月22日(甲子園)、勝った方が優勝の一戦では阪神が0-9の大敗で巨人の9連覇を許す。99年6月12日の甲子園は、新庄剛志が敬遠球をサヨナラ打。歴史の深い両球団は数々のドラマでプロ野球を彩ってきた。

 そして2005年9月29日、そして23年9月14日は、阪神が甲子園での巨人戦でリーグ優勝。いずれも岡田監督が指揮したシーズンだ。今年も伝統の一戦から名場面が生まれていく。

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