【野球】新庄ハム 選手とのDMコミュニケーションで飛躍「全員をスターにしたい」
2年連続最下位から、3年目で2位と大きく飛躍した日本ハム。新庄監督はその要因の一つとして「SNSのやりとりかな。それは本当に大きなポイントだったと思います」と明かす。
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新庄監督が使うのはインスタグラムのダイレクトメッセージ(DM)。例えば4月、2軍調整中の清宮には「あと15本打ったら(1軍に)上げるよ」。上川畑には「8本打ったらこっちに呼ぶよ」とメッセージ。「上川畑君は2日で6本打って」と笑って振り返った。
エスコンフィールドの監督室にある5台のテレビと2台のiPadを駆使。日本ハムの1、2軍にセ、パ全球団の試合、アマチュア野球までチェックする。「尊敬する大阪桐蔭の監督の作戦も。高校生ができるんだったらプロ野球選手、できるでしょ」と言う。大阪桐蔭の走塁シーンの動画を五十幡に送ったこともあった。
選手との“DMコミュニケーション”は就任1年目から行ってきた。「育成の選手から1軍のメンバー全員までやりとりしてるんですけど、3人ぐらいSNSをやってない選手がいる。その選手とはやりとりはできない」と笑って言う。
試合前練習中に選手個々と話すシーンがある。それは「1軍の選手には夜、DMを送って、球場へ来て答え合わせして」という時間。「2軍の選手は会えないので、『こうした方が早く1軍に上がれるよ』とか」。前向きな言葉やアドバイスを送ってきた。
「やっぱり全員をスターにしたいので。それが層の厚さにもつながってくるし。“監督が僕も見てくれているんだ”っていうところは、僕たちの時代はなかった。そんなメッセージが来たら張り切る、張り切る」。浴び続けてきた監督からの視線。個々のレベルアップとチーム強化に大きくつながった。(デイリースポーツ・鈴木創太)