オリックス・山本由伸 0-0引き分けで見せた納得の表情 楽天・則本と投手戦

 「オリックス0-0楽天」(28日、京セラドーム大阪)

 9回2死二塁、楽天・島内を左飛に打ち取ったオリックス先発・山本由伸は、輝く笑顔でピョンと跳ねながら捕手・頓宮とタッチを交わした。これでこの日の負けは無くなった。後は打者に任せるだけだ。

 楽天・則本昂大との息詰まる投手戦は、無失点のまま終盤に突入。則本は8回を投げ終えベンチに下がった。対するオリックスのエースは9回を完封。ベンチに戻りグラブを置くと、アイシングもせず、すぐにベンチ最前列に立って身を乗り出し、打席に立つ仲間に向かい声を張り上げた。走者が塁に出る度にうれしそうに拍手する姿は、まるで高校球児のよう。

 だが、サヨナラのチャンスにT-岡田は三振に倒れ、試合終了。ナインが肩を落とす中で、右腕は、どこかすっきりした表情で納得したかのように両手をたたいた。その光景に?と思ったが、答えは試合後のコメントにあった。「投手戦になる確率が高かったので辛抱強くと思っていた。則本さんも本来の投球というか良かったので、個人的には引き分けに終われて良かった」。

 互いに認め合う両投手によるハイレベルな一戦。ゲームセットの瞬間に見せたあの表情は、力を出し切った証しだった。

(デイリースポーツ 吉澤敬太)

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