ミットに書かれた“雄介” 中日・木下拓はこれからも亡き友とともに戦う

“雄介”と書かれたミットを手にする中日・木下拓哉=19日、横浜スタジアム(撮影・伊藤笙子)
“雄介”と書かれた中日・木下拓哉のミット=横浜スタジアム(撮影・伊藤笙子)
ベンチに掲げられた木下雄介さんのユニホーム。横浜スタジアムは雄介さんがプロ初登板した地である=19日、横浜スタジアム(撮影・伊藤笙子)
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 中日の正捕手に君臨する木下拓哉。横浜スタジアムでの試合前、彼のミットにサインペンで何か書いてあるのに気づいた。撮影した写真を拡大してみると、書かれていた文字にハッとした。

 「雄介」

 今年の8月に亡くなられた木下雄介さん。雄介さんがプロ初登板した2018年4月15日対DeNA戦、バッテリーを組んでいたのが木下拓だった。雄介さんのうなるストレートが、まるで磁石のように木下拓のミットに吸い込まれる。そんなシーンを何度見ただろうか。思えば雄介さんの最後の登板となった3月21日のオープン戦、彼のボールを受けたのも木下拓だ。

 「雄介」の2文字は、木下拓がミットを構えるとちょうど自身に向く位置に書かれている。これからも戦友とともに投手陣を支え、ホームベースを守り抜く。その強い意志をミットに書かれた2文字からヒシヒシと感じた。

(写真と文・デイリースポーツ 伊藤笙子)

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