広島・栗林良吏 オールスターで童心に返って中日・木下拓を熱烈応援!

7回全セ2死一、二塁、木下拓哉(手前)の打席でタオルを掲げて応援する広島・栗林良吏=27日、坊っちゃんスタジアム(撮影・伊藤笙子)
7回全セ2死一、二塁、木下拓哉が空振り三振に倒れ、思わず天を仰ぐ広島・栗林良吏=27日、坊っちゃんスタジアム(撮影・伊藤笙子)
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 27日に松山・坊っちゃんスタジアムで行われた「マイナビオールスター2022」の第2戦、全セが1点ビハインドで迎えた7回だった。2死から阪神・近本、DeNA・佐野と連打が生まれてチャンス到来。ここで代打で中日・木下拓哉が送られた。

 その時、セ・リーグのベンチ裏から慌てて出てきたのが広島・栗林良吏。ベンチの一番端に陣取ると、「35 KINOTAKU」と書かれたタオルを上に掲げた。

 実はプロ入り前、生粋の竜党だったことで有名な栗林。今回のオールスターで、トヨタ自動車時代の先輩である木下拓のタオルをゲット。第1戦でも木下拓の打席中に掲げ、熱いエールを送っていた。

 一打出れば同点、ホームランならば勝ち越しとなり、直前に登板していた栗林に白星が転がり込んでくる絶好機。だからだろうか、“キノタクさん頑張って”と一塁側から送られる圧がヒシヒシと……。だが栗林の願いもむなしく、木下拓は空振り三振に倒れて得点ならず。栗林も思わず天を仰いだ。

 その後もベンチへ帰る木下拓に向けてタオルを掲げ続けた栗林は、まるでスタンドにいるファンのよう。鯉の守護神も童心に帰る、オールスターならではの光景だった。

(撮影と文・伊藤笙子)

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