今季6勝目を挙げたオリックス・宮城大弥 ウイニングボールをロッテファンに?

 敵からも愛されている。今季6勝目を挙げたオリックス・宮城大弥投手(24)だ。

 9日の対ロッテ戦(ZOZOマリンスタジアム)の試合後のことだ。監督やナインとともに外野でマリン最終戦のあいさつを終えると、三塁側スタンドのフェンスまで歩み寄り、ウイニングボールを投げ入れた。私はすぐそばのカメラマン席から撮影していたのだが、スタンドに転がるボールを一目散に取りに行ったのはロッテのユニホームを着た少年だった。

 三塁側スタンドに陣取るオリックスファンに囲まれるようにいた少年は、目立っていただろう。相手チームのファンであろうと、野球を愛してくれる幼いファンに、左腕エースは心を動かされたのかもしれない。

 瞳を輝かせながらウイニングボールを手にする少年の姿に盛り上がるスタンド。敵味方を超越する、ほのぼのとした光景だった。また来シーズンも、マリンでファンを魅了する投球術を見せてほしい。(デイリースポーツ・開出牧)

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