【にしたん社長の人生相談 お悩みクリニック】SNSのアンチには冷静に対応「悪名は無名に勝る」
にしたんクリニックなどを展開するエクスコムグローバル株式会社の西村誠司社長があなたの悩みに答えます。
西村さんはTikTokに動画を投稿しておられますね。わたしもSNSは好きでよく写真を投稿します。単に楽しいことをシェアしたいだけなのですが、アンチというか、誹謗(ひぼう)中傷的なコメントが入ってきます。西村さんはアンチをどのように思いますか?また、どのように対応してますか?
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ご相談の内容、よくわかります。
SNSは楽しさを共有し、人とつながる素晴らしいツールですが、それが時に誹謗中傷やアンチコメントを引き寄せる場になることも事実です。
私もTikTokに動画を投稿しており、アンチなコメントを受けることがありますが、それに対しては基本的に冷静に対応しています。むしろ、私は「悪名は無名に勝る」という考えを持っています。注目されているからこそ意見が集まり、批判もその一部であると受け止めています。
まず、アンチコメントが来ることは、「多くの人に見られている証拠」であり、自分の発信が反響を呼んでいるサインともいえます。人の価値観や考え方は千差万別ですので、全ての人に好かれる必要はありません。むしろ、アンチが生まれることで意見の多様性が広がり、肯定的なコメントや支持も自然と生まれると考えています。物事には常に複数の側面があり、否定的な意見の裏には、肯定的な意見が隠れていることも多いのです。
では、具体的にどのように対応するか。私の基本方針は「反応を選ぶ」です。誹謗中傷の内容が明らかに悪意に満ちたものや、建設的でない場合、スルーするのが最善です。反論すると相手の挑発に乗った形になり、エスカレートする可能性があります。
一方で的を射た指摘や批判については、冷静に向き合う価値があります。時には、自分の考えや行動を振り返る良いきっかけとなることもあるからです。
また、アンチコメントに振り回されないために大切なのは、自分の軸をしっかり持つことです。私はTikTokで動画を投稿する際、「自分が伝えたいこと」「自分にとって大切な価値観」を優先しています。誰かに批判されたとしても、それが自分の信念に基づくものであれば、それだけで十分な価値があると考えています。
さらに、SNSを活用する上で重要なのは、発信者側も「感情的にならない」ことです。感情的な返信や対応は、相手の思うつぼになりがちです。その代わりにコメント全体を俯瞰(ふかん)して見て、自分にとってプラスになる意見を取り入れるよう心がけています。たとえば、アンチコメントが集まる投稿でも、それが多くの人に興味を持たれた証拠ならば、その投稿の内容や切り口をポジティブに進化させるヒントにすることもできます。
最後に、アンチコメントに負けずに投稿を続けることが、あなたのSNSライフをさらに豊かにするはずです。楽しいことを共有したいという純粋な気持ちは、多くの人にとって共感を呼ぶものです。
どうぞ自信を持って、楽しむことを優先してください。そして、もし批判に迷うことがあれば、「それだけ注目されている」という側面に目を向け、あなた自身の価値を再確認してください。
◆西村誠司(にしむらせいじ)1970年生まれ、愛知県出身。「イモトのWiFi」「にしたんクリニック」などを展開するエクスコムグローバル株式会社代表取締役社長。名古屋市立大学を卒業後、外資系コンサルティング会社に入社。2年で退職して25歳で起業、現在年商333億円に成長。TikTokフォロワー数4万5000人。