Krush、加藤虎於奈が悲願の戴冠 兄レオナ・ペタスと兄弟王者「強い王者に」
「Krush.121」(23日、後楽園ホール)
Krushウェルター級王座戦が行われ、挑戦者の加藤虎於奈(24)=TEAM TOP ZEROS=が王者・山際和希(32)=谷山ジム=を判定3-0で下し、第8代王者となった。加藤は、同フェザー級王者の兄レオナ・ペタス(28)と兄弟同時チャンピオンに輝いた。
第1ラウンドにカーフキックがうまく入り、相手の動きを止めて優位に立った加藤。第2ラウンドは足の止まった相手の顔面を右ストレートで捉え、ぐらつかせた。さらに、第3ラウンドは飛び膝蹴りからコーナーに詰めると、パンチをまとめてダウンを奪取。KO勝利こそできなかったものの、完勝で悲願のベルトを手にした。
判定の結果を聞き終わる前から、泣き崩れた新王者。12月末のスパーリング中に右肩を脱臼していたことを明かし、「試合前からめちゃめちゃ不安だったが、ここまでやってきて本当に良かった。お父さんや、亡くなったお母さんに(勇姿を)見せられて良かった」と感慨深げに語った。
武尊とのK-1王座戦が決まっている兄レオナと、Krushの兄弟チャンピオンに輝いた。「このベルトを取ったことでもっと強い相手が出てくる。トップ選手に勝てるように、K-1世界トーナメントにもこのベルトと共に上がりたい。兄弟でK-1を目指している。兄ちゃんみたいに強い王者になりたい」と青写真を描いた。