井上尚弥、6・19ダスマリナス倒して統一戦だ!怖いのは「バッティングだけ」

 ボクシングWBA・IBF統一バンタム級王者の井上尚弥(28)=大橋=が14日、オンライン上で会見を開き、正式決定したIBF同級1位マイケル・ダスマリナス(28)=フィリピン=との防衛戦(6月19日=日本時間20日、米国ラスベガス)への意気込みを語った。

 昨年11月に行った前回のジェーソン・モロニー(豪州)戦に続いての本場ラスベガスでの試合。尚弥は「コロナ禍の中、なかなか試合が組めない選手がいる中、2試合できることにモチベーションを置いて、しっかり結果を出したい」と語った。前回は無観客で行われたが、今回は有観客で計画されており、「ラスベガスのお客さんの前で試合をするのは初めてなので、現地のファンの心をぐっとつかんで帰ってきたい」と意欲を示した。

 尚弥の目標はバンタム級4団体統一。大橋秀行会長は今月のWBC同級王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)-同級1位ノニト・ドネア(フィリピン)戦、8月のWBO同級王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン)-WBA同級正規王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)戦のどちらかの勝者と対戦する見通しを語り、「次もいい試合をして倒せば自然とアメリカで注目も浴びると思うし、ここから評価も一段も二段も上がっていくステップになると思う。夢のカード実現への大きな一歩」とこの試合の重要性を強調した。

 相手のダスマリナスは身長170センチの長身サウスポーで、弟の拓真(大橋)のスパーリングパートナーを務めたこともある。尚弥は「KO率も高いですし、映像を見返してもよく動く選手」と印象を語り、「ここまでの長身のサウスポーと試合をするのは初めてですけど、しっかり対策もできてますし、サウスポーを苦手としていないので楽しみもあります。いつもとはちょっと違うボクシングを見せられるかなと思う」と自信を示した。

 前戦後からダスマリナス戦を予想してサイスポー対策を重ねており、「どの展開になったとしても対応できる準備はできています。攻めてもよし、守ってもよし、いろいろ準備ができているので、どっちでも倒せる準備はできている」と抜かりなし。ただ、「気をつけないといけないところはバッティングだけ。パンチと一緒に頭を振ってくるくせがあるので、そこだけ。出合い頭のバッティングにならないように気をつけたいですね」と強く警戒。大橋会長も「つまらないバッティングで目とかを切っても、今後の試合もあるので、気をつけてもらいたい」と若干の懸念を示した。

 米国には試合の10日前に入る予定。それまではアマチュア3冠でプロ3戦3勝の木村蓮太朗(駿河男児)とのスパーリングなどで調整する。

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