井岡ドーピング検査問題で畑中ジムが会見 JBC回答に「納得できていない」

 ボクシング元世界3階級王者・田中恒成(25)が所属する畑中ジムの畑中清詞会長(54)が15日、オンライン会見を行い、昨年大みそかに対戦したWBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(32)=Ambition=が試合時のドーピング検査で禁止薬物などが検出されたと報じられている件について、質問状を送った日本ボクシングコミッション(JBC)から届いた回答について説明した。

 畑中ジムの今回のドーピング検査に関して4月30日付でJBCの長岡勤コミッショナーに内容証明で質問状を送付。これに対して永田有平理事長から8日に書面で回答が届いた。

 畑中会長はこの日、質問状の内容を明かした。質問したのは次の3点。

 【1】倫理委員会のメンバーを開示してほしい。

 【2】1月からのドーピング問題の動きの開示してほしい。

 【3】いつごろ倫理委員会の結果が出るのか。

 畑中会長によると、JBCの回答は次の通り。

 【1】審議に影響があるという理由で拒否。

 【2】【3】現在調査中。結論が出るまでは回答しない。

 実質のゼロ回答に対して畑中ジムの姿勢は次の通り。これらを14日に弁護士を通じ、JBCへ内容証明で送付したと明らかにした。

 【1】審議に影響があるということは理解できるので現段階ではこれ以上追及しない。倫理委員会の結論が出た後に必ずメンバーを開示してほしい。責任を持って公正、適切な調査を行っていただきたい。

 【2】公正、適切な判断を待ちたい。マスコミ等で報じられている通りならJBCの失態だと考えている。弁護士と話し合い、倫理委員会の結論次第では法的措置も考えている。

 【3】裁定が出た後にはWBOにも質問状を送る用意がある。

 畑中会長は回答には「すべてに対して、納得できていない。うちとしては本当のことを知りたいだけ」と強調した。

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