スターダム・舞華が詩美との柔道出身対決制す!日本代表から刺激「負けてらんねえ」

 「プロレス・スターダム」(31日、横浜武道館)

 過去最多20人がブルースターズとレッドスターズの2組に分かれて争うシングルリーグ戦「5★STAR GP」が開幕。ブルースターズの舞華が前回覇者でワールド・オブ・スターダム王者の林下詩美を破る好発進を決めた。

 ともに柔道出身の2人は東京五輪で金メダルを量産した柔道日本代表に影響されたのか、序盤は乱取りを思わせる攻防を展開。その後は詩美が舞華の腰、舞華は詩美の右腕を厳しく攻める大激闘に発展した。

 終盤、舞華は詩美のジャーマンスープレックス、トーチャーラックボムなどの猛攻を浴びたが、意地で3カウントを許さず。最後は裸絞めで失神寸前に追い込むと、試合終了34秒前の19分26秒にみちのくドライバーIIでトドメを刺した。

 小学生時代に柔道を始め実業団まで続けた舞華は、テレビで見ていた“ビッグダディ”林下清志氏の三女で柔道をやっていた詩美が18年8月にプロレスデビューしたことがきっかけでプロレス入り。初戦で因縁の相手を破り、マイクを持つと、「お前から3カウント取るまで3年かかったぞ」とアピールし、「初戦からボロボロだけど、今年の5★STAR、私が全勝優勝してやるからな」と宣言した。

 インタビューでは「林下詩美とは今日まで1勝2敗1引き分け。アイツを超えるために、今日は絶対に負けられない戦いだった」と、この戦いにかけた思いを強調。「でもこれで終わったわけじゃない。5★STARも終わったわけじゃない。この勢いに乗って、私が全勝してやる」と再度宣言した。

 また、舞華にとって柔道日本代表はやはり気になる存在。東京五輪での戦いはテレビ、インターネットなどで欠かさずチェックしており、「実業団に出ているときから、仲がいいわけでも試合で当たったこともないけど、女子はほとんど知っている」という。「その選手が金メダルを獲るのは、負けてらんねえな、というか悔しい。私は実業団で挫折してプロレスに入ったようなものなので。だから、オリンピックを見て、ちょうどいい時に私にも5★STARという負けられない戦いが始まって、パワーをもらっている。私にとってのオリンピックは5★STAR。優勝が金メダル」と刺激を受けていた。

 ちなみに、印象に残った柔道日本代表は女子78キロ超級金メダリストの素根輝。「あの子はすごい練習熱心。女子とはほぼ練習しない。男子でも負ける。同じ福岡出身でお兄ちゃんも知っていて、あの子が優勝したのはビックリしたけど、あの子ならこれからも勝ち続けると思う」と期待した。

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