キック残り3戦の那須川 9・23鈴木真彦戦「スポーツは五輪だけじゃない」

 キックボクシングのRISEは2日、神奈川・ぴあアリーナMM大会(9月23日)のカード発表会見を開き、RISE世界フェザー級王者の那須川天心(22)=TARGET/Cygames=がRISE世界バンタム級王者の鈴木真彦(24)=山口道場=とバンタム級3分3回(延長1回)で対戦すると発表した。

 来春にボクシングへ転向し、キックボクシングは残り3戦で“卒業”を予定している那須川。鈴木とは15年8月に対戦して1回KOで勝利して以来の対戦となる。鈴木は那須川に敗れた後は20連勝し、20年11月に那須川天心挑戦者決定トーナメントの決勝で志朗に敗北したが、RISEの伊藤隆代表は、コロナ禍で外国人選手の招へいが難しい中で実現したカードであることを強調し、「志朗の次に那須川天心と戦うの適任なのは鈴木真彦」と話した。

 那須川は6月に総合格闘技RIZINで、ボクシングルールで1人1回3人と対戦するスペシャルマッチを行っているが、通常のキックボクシングの試合は2月の志朗戦以来。前回対戦したときの鈴木の印象については、「攻撃はもらってないので、あまり覚えていない」と話しつつ、「志朗君以外には勝っているので勢いはあると思う」と評した。

 KOの意識については「そこはマスト」と強調。ボクシングの練習にも取り組んでおり、「実験というか試したいことがたくさんある。キックの技もそうだしパンチの技もそうだし。公式の試合は約半年していないので、その中でしっかりやってきたことがある」と戦いをイメージした。

 残り3試合のうち、今年末に総合格闘技RIZIN、来春にRISEに出場することが濃厚。この試合の位置づけについては「今回のは相手どうこうとかじゃなく、いろんな方に見てもらいたい。今オリンピックが盛り上がってますし、スポーツはオリンピックだけなのかと言えばそうでもない。また違った形で格闘技を見せられると思いますし、そういうことをしていきたいということもある。あとはRISEに対しての恩返しの気持ちで試合をしたいのはある」と説明した。

 一方の鈴木は、一度は逃した那須川との雪辱戦が実現したことに「ほんまに、これも運命」と話した。那須川が6月の1対3マッチが組まれる前に、通常の試合でオファーをもらったものの断っていたという。だが、その理由については「プライベートな諸事情もあるのでコメントは控えさせてください」と話すにとどめた。

 前回対戦した那須川の印象については「1ラウンドで何もさせてもらえずに負けちゃったので、あまり覚えていない。でも、世界で一番強い選手なんじゃないかと思う」という。それでも、「チャンスがあれば1ラウンドから行きたいですけど、試合になってみないと分からないのでお楽しみにして下さい」と戦いをイメージし、「みんなどうせ負けるやろと思ってるとおもうんですけど、そこをひっくり返したい」とリベンジに闘志を燃やした。

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