「ＲＩＺＩＮ．３１」（２４日、ぴあアリーナＭＭ）

　出場選手インタビューが２２日、オンライン上で行われ、ＲＩＺＩＮフェザー級王者の斎藤裕（３４）＝パラエストラ小岩＝がＤＥＥＰ同級王者の牛久絢太郎（２６）＝Ｋ－Ｃｌａｎｎ＝との初防衛戦へ意気込みを示した。

　現状について「いつも通り試合前という感じで緊張感ありますけど、体調もバッチリで、気持ちは落ち着いていますね」と自然体を強調した斎藤。牛久については「若くて勢いのある選手。試合の中で頑張る印象があるんですけど、自分も負けずに頑張りたい」と評した。

　その牛久はこの日のインタビューで「お互い見せてない部分がたくさんある。そこがキーポイントになる。そこはお楽しみ」と秘策の存在を示唆。これに斎藤は「実際にその技を受けてみないとなんとも言えないですけど、ボクもいろんな試合、展開を乗り越えてきているので、対応できない技を持っていたら驚くかも知れませんね」と冷静に話し、「試合ごとに戦略というか武器を持っていくのは今までもやっていた。今回もしっかり対策というか相手に寄せた技もしっかりやってきているので、そこは試合を見てもらいたい」と自信を示した。

　試合のイメージについても「どの試合も基本的には同じ心境で挑むというか、しっかり５分３ラウンドやる意識があるので、相手の動きを落ち着いてみながら自分から展開を作れたらと思う」と自然体を強調。この大会では同じフェザー級の試合が４つ組まれ、自身のライバルとなり得る選手が多く参戦するが、「同階級の選手に向けて試合をするつもりはない」と意識せず、「相手との戦いですけど、会場だったり、お客さんだったり、世間との戦いだと思っているので、一番いい試合をしたいなと思う」と好勝負を誓った。

　先日にはＲＩＺＩＮバンタム級王者でＲＩＺＩＮと友好関係にある米国の有力団体ベラトールに定期参戦することになった堀口恭司（アメリカン・トップチーム）が１２月に米国でベラトール世界同級王座に挑戦することが発表された。斎藤は王者としての今後の展望について、「展開が読めないところがありますけど、堀口選手がベラトールでタイトル戦が決まったとかそういう話も出てきているのでそういった交流も増えてくると思うんですけど、いつでも行けるような気持ちと心の状態ではいたい」と、海外進出への意識を口にした。

　また、ライバルの朝倉未来（トライフォース赤坂）が２日のランドマーク大会の萩原京平（ＳＭＯＫＥＲ　ＧＹＭ）戦で、この大会を超える試合をしたい旨の挑発的な発言をしていたことについて問われると、「挑発…、あえて１０月大会（今大会）のプロモーションで朝倉選手なりに言ってくれたのかなと捉えていたんですけど…、そういう訳ではない？」と困惑気味に話した。