「プロレス・ディアナ」（２５日、後楽園ホール）

　ジャガー横田が自身の６１歳と４６周年の記念興行を白星で飾った。

　この日が誕生日のジャガーは尾崎魔弓、男子の新崎人生と混成トリオを結成し、ＤＡＳＨ・チサコ、ＳＡＫＩ、男子の田中将斗組と対戦。田中に真っ向勝負を挑んでコブラツイスト、ＳＡＫＩを卍固めで捕らえるなど奮闘した。

　しかし、終盤には孤立し、３人ががりの猛攻を受けるピンチに陥る。最後はＳＡＫＩに肩車され、チサコとの合体技を狙われて万事休すと思われたが、裏フランケンシュタイナーで切り抜け、そのまま押さえ込んで３カウントを奪った。

　記念の試合を終えたジャガーはマイクを持つと「いかがでしたか。本当に本当に最高の誕生日です」とファンに感謝。「まだまだ私やりますから、みなさまが応援してくれる限り、私は戦います」と力強く誓った。

　インタビューでのジャガーは「どうですか？まだできそうですか？」と報道陣に逆質問。「まだまだ動いて、まだまだやられて、まだまだ攻め込んで、みなさんに期待されるようなプロレスをやり続けます」と改めて誓った。

　大会途中には、夫で医師の木下博勝氏がリング上で、経営する「さいたま新都心ジャガークリニック」が興行のスポンサーを務めていることもあって、「後楽園ホールの方、今後１０年間、７月２５日、毎年予約お願いします。ジャガークリニックがスポンサーとなって大会を行います」と宣言。それについてジャガーは「大会は試合以外で大変なので、結構厳しいですね」と話しながらも、「後楽園ホールをいっぱいにしたいですね。１年間練って考えたい」と前向きな姿勢を示した。

　そして、６１歳でプロレスを続けている実感を問われると、「自分の中でダメだと思ったら、２０歳でも３０歳でも４０歳でも伸び悩むと思う。プロレスは本当に難しくて、最高の試合がどういうものをいうのか分からない。何千試合、何万試合かもしれません、４６年やっていますけど、どれが最高か分からない。最高に向けてやる一戦一戦が飽きることがない。だから、一戦一戦チャレンジできるんだなと思う」と返答。さらに、「プロレスは受けの美学がある。おいしいとこだけちょちょっとやって帰って行くベテランをみなさん、たくさん見ている。そうなったら私はやめると思います。強さをアピールしていくのが私のプロレスなので、それをやり続けたいと６１歳になって思います」と、強いこだわりを示した。