袴田巌さんが9年ぶりボクシング観戦 後楽園リングで姉・ひで子さんが無罪を報告
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1966年に静岡県の一家4人が殺害された事件で再審無罪が確定した元プロボクサーの袴田巌さん(88)が29日、東京・後楽園ホールで開催されたボクシング興行に姉ひで子さん(91)と来場し、試合を観戦した。袴田さんのボクシング観戦は9年ぶり。
ひで子さんはリングに上がって無罪を報告。袴田さんもリングに上がる予定だったが上がることはなく、その後の記者会見も体調がすぐれないようで途中退席した。
袴田さんがリングインしなかった理由について、ひで子さんは「拘禁症状の後遺症だと思います。そのままの巌を受け入れて今のところ生きております」と説明。今回来場できたことを喜び「これからは本人が行くと言えばどこにでも連れて行こうと思っているんですよ」と話した。
支援活動に参加してきたWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(26)=M・T=はこの日、袴田さんとの初対面を果たした。中谷は「すごくいい瞬間をともにさせてもらった」と無罪を喜び、自身の試合を見てもらいたいと希望していた。