ジロリアン陸、2年ぶり復帰戦で圧巻の2回TKO勝ちも「試合が怖くて怖くてたまらない」と告白

 デイリースポーツから勝利者賞の盾を贈られたジロリアン陸
 2年ぶりの試合にTKO勝ちしたジロリアン陸
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 「ボクシング・8回戦」(11日、後楽園ホール)

 デイリースポーツが後援するフラッシュ赤羽興行「OVER HEAT BOXERS NIGHT.111」のメインで、ラーメン好きで知られる元日本ライト級4位のジロリアン陸(36)=フラッシュ赤羽=が68・0キロ契約8回戦で2年ぶりに復帰した。

 ジロリアンは3階級近く階級を上げて、元東洋太平洋ウエルター級王者の長濱陸(33)=石田=と「陸対決」。1回に「試合前から当たりそうだと思っていた」という右オーバーハンドパンチを効かせ、2回にも右でよろめかせると、左でトドメを刺した。ジロリアンにはデイリースポーツから勝利者賞の盾が贈られた。

 ジロリアンは「心臓が動いてるのが分かるぐらいドキドキした。緊張で地に足がつかないままリングに上がった」と久々のリングを振り返った。体重は今年4月には87キロまで増え、そこから81~82キロまで落としたところで試合が決まり、そこからは13~14キロ落とした。「最後はけっこうきつかった」という。リカバリー食は大好物の二郎だった。

 今後については「本当に恐怖心がすごくて、向いてないなと。試合が怖くて怖くてたまらない。また気軽にやりたい感じではない」としつつも、「仕事をちゃんとしていないので、仕事としてやっていくのはありかなと思う」と話していた。

  ◇  ◇

 長尾朋範(29)=フラッシュ赤羽=は、セミのフライ級8回戦で中山祐太(29)=一力=と対戦。足を使ってヒット&アウエーの長尾に対し、中山は圧力をかけて拳を振るう。2回に中山がカウンターでダウンを奪い、5回にはバッティングで中山が左目上をカットした。

 終盤まで手数を減らさず打ち合った両雄だが、中山の傷が深くなり7回途中でレフェリーが試合をストップ。負傷判定となり、ジャッジ3者とも67-65で長尾を支持した。長尾にはデイリースポーツから勝利者賞の盾が贈られた。

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