1・4で悲劇 IWGPジュニア王者DOUKIが空中技失敗で左肘負傷か 即レフェリーストップ 不本意戴冠のデスペラード理解求める「一生懸命やった結果」
「プロレス・新日本」(4日、東京ドーム)
IWGPジュニアヘビー級王者戦で悲劇が起こった。場外戦の中で、王者のDOUKIの左腕にアクシデント。5分23秒レフェリーストップで、挑戦者エル・デスペラードの勝利が決まり、新王者となった。
歌舞伎役者の中村獅童とともに荘厳な雰囲気で入場したDOUKIは、序盤からデスペラードとスピーディーな攻防を繰り広げた。デスペラードとの場外戦で、鉄柵を背にした相手に対し、コーナー最上段からダイビング技を繰り出した。デスペラードにも大きなダメージを与えたが、DOUKIも着地の際に左腕を痛めた様子で悶絶。レフェリーがチェックし、すぐに試合続行は不可能と判断して、ゴングが要請された。
悲劇的な結末に、場内は騒然となった。デスペラードもやり切れない様子でマイクをつかむと、「DOUKI、一生懸命やってたらこういうこともあるよな」とリングの上から呼びかけた。観客に向けては、「ごめんなさいとは言いません。一生懸命やった結果です」と強調しながらも、間髪入れずに「ごめんなさい…。言っちゃったけど。また必ずやるんで、また見に来てください」と再戦を約束した。
また、試合後の会見ではビールを一気飲みした後、「大丈夫だ。1年たちゃ、今日があったからって言えるさ。そういう日が必ず来る。しょうがねえじゃん。一生懸命やってるんだ。ケガさせたい奴も、ケガしたい奴もいないんだ。そのためにしんどくて地味な練習をやってる」と理解を求め、「60分一本勝負で、(アクシデントで)5分で終わって、仕方ねえじゃん。一生懸命戦ってるんだ。なあ、DOUKI、大丈夫か?悔しいか?俺も悔しいよ。でも心配はしてない。必ず帰ってくる。肘をやっちゃったくらいで心が折れる奴じゃない」と言い聞かせるように語った。