ボクシングの大橋ジムは１７日、横浜市で会見を行い、５月２８日に横浜ＢＵＮＴＡＩで「ＮＴＴドコモｐｒｅｓｅｎｔｓ　Ｌｅｍｉｎｏ　ＢＯＸＩＮＧ　ダブル世界タイトルマッチ」を開催することを発表し、ＷＢＯ世界バンタム級王者の武居由樹（２８）が、同級８位のユッタポン・トンデイ（３１）＝タイ＝と２度目の防衛戦を行う。同カードは当初昨年１２月２４日の有明アリーナで実施する予定だったが、武居が右肩関節唇損傷と診断されたため中止となっていた。仕切り直しの一戦に「たくさんの方に迷惑を掛けてしまったので、信用を取り戻したい。（相手は）テクニックがあるすごく強い選手だが、今回は相手どうこうより復活したいので、バチッとぶっ倒したい」と誓った。

　また、昨年５月の東京ドームでのジェーソン・モロニー戦、９月の有明アリーナでの比嘉大吾戦と、これまではメインに４団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥（３１）＝大橋＝がどっしりと構える中で世界戦を行ってきたが、今回は武居が初めてメインイベンターを務める。さらに、伝統のある横浜文化体育館が昨年、横浜ＢＵＮＴＡＩに生まれ変わってから初のボクシング興行となる。武居は「世界戦のメインはいつも尚弥さんに任せきりだったが、今回は目立ってやろうと。尚弥さんは観客席でゆっくり見てもらって、自分に横浜を任せてくれという感じで今、燃えてます」と気合をにじませた。