ボクシングで５月２日に米ニューヨークでのプロデビュー戦が決まったアマ９冠の堤麗斗（２２）＝志成＝が１７日、米国への出発前に羽田空港で取材に応じた。スーパーフェザー級６回戦でプロ１勝２敗１分けのレヴァル・ウィッティントン（米国）と対戦する。タイムズスクエアでのビッグマッチで異例の初陣を飾るが、「急展開でビックリした。向こう（海外）で知ってもらいたい気持ちが強かったので、すぐにやりたいと（返事した）。なかなかないチャンスを楽しみたい」と声を弾ませた。

　２１年世界ユース選手権で激戦区のライト級を制覇するなど輝かしい実績を引っさげ、今年３月に史上３人目となるＡ級プロテスト合格を果たした逸材。サウジアラビアの「リヤド・シーズン」など世界からも熱視線を浴びており、デビュー戦のパフォーマンス次第では将来的な大型契約につながる可能性もある。フェザー級を主戦場に世界を狙うホープは「このチャンスをつかみたい。１個１個クリアして成長したい」と気合を入れた。

　タイムズスクエアの特設会場で行われるという同興行では、元４団体統一ライト級王者デビン・ヘイニー（米国）や元ＷＢＣライト級暫定王者ライアン・ガルシア（米国）ら超大物も出場する中で前座を務める。ニューヨーク自体が初めてだという堤は「（ビッグネームと同じ興行と）聞いたときはすごくビックリした。自分も試合に集中するが、そういう（世界的に注目度の高い）試合を生で見られる貴重な機会なので、いい内容で勝ってそっちも楽しみたい」と笑った。