井上尚弥 頻発するリング禍に初言及「思うことはある」14日アフマダリエフ戦に集中「今は発言できない、また改めて必要な時に」
「ボクシング・トリプル世界戦」(14日、IGアリーナ)
大会の公式会見が12日、名古屋市で行われた。WBA世界暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30)=ウズベキスタン=と対戦する4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(32)=大橋=は、最近ボクシング界でリング禍が頻発していることについての質疑応答で、「この件に関して、自分自身が思うこと、感じることはすごくありますが」と初めて言及したものの、大一番に集中しているとあって「明後日のこの試合を控えた今は発言することはできないので、また改めて必要な時に発言していきたい」と話すにとどめた。
ボクシング界では、8月2日の興行に出場した2選手が相次いで急性硬膜下血腫で死去する事故が発生した。日本プロボクシング協会は、練習中を含めて最近2年半で開頭手術に至る事故が6件発生していることを公表しており、競技を統括する日本ボクシングコミッション(JBC)を中心に安全対策の見直しが急務となっている。
また、来日した米トップランク社の世界的名プロモーター、ボブ・アラムCEO(93)は日本でのリング禍について「リング上で選手が傷つくのは悲劇的だが、ボクシング史上でも同じ大会で2人の命が奪われるのは過去になかったこと」と沈痛の面持ちで語り、「試合前に選手のコンディションをスクリーニングすることが必要だと思う」と私見を述べた。米国の本場ラスベガスでは、格闘技やコンタクトスポーツで試合後に選手の脳のダメージを検査するシステムが構築されているといい、「日本にもドクターや専門家はいるが、(運用するための)プロトコル(手順)や知識の問題だと思う。日本の関係者にも情報をシェアしたい」と語った。





