平良達郎は日本人初のUFC王座獲得ならず 王者ヴァンと激闘も5回TKO負け 2回終了間際に痛恨被弾で暗転、顔面血まみれで奮闘も 日本人8人目の挑戦も夢散
「総合格闘技・UFC328」(9日、米ニュージャージー州)
UFC世界フライ級タイトルマッチが行われ、挑戦者の平良達郎(26)が、王者ジョシュア・ヴァン(24)=ミャンマー=に5回TKOで敗れ、日本選手史上初のUFC世界王者戴冠はならなかった。
1回、序盤に平良がタックルでヴァンを押し込み、抱え上げて、マットにたたき付けて上に。しかし、逃れられ、再びスタンディングでの戦いとなった。3分過ぎに再び平良がタックルから押し込んでいったが、終了間際にマウントから打撃を入れた。2回も開始30秒過ぎに再びタックル。その後、スタンディングでヴァンのパンチを被弾する場面が目立ったが、2分過ぎに再び突進からテークダウンを奪ったが、決めきれず。残り30秒で強烈な右のパンチを被弾しダウン。追撃は何とか逃れたが、大きなダメージを負った。
3回は一方的に打撃を浴びる展開となり、2分過ぎにパウンドをたたき込まれて、顔から大流血。それでも執念で終盤激し、再びタックルから押し込んでいったが、ダメージを与えるところまではいかなかった。
4回はカーフキックを効かせて、再びテークダウンに成功。逃れようとしたヴァンを三角絞めでとらえようとするも決められなかった。再びスタンディングの状態からヴァンのパンチを被弾した。
5回、1分手前で力を振り絞ってタックルにいったが凌がれ金網を背負う形になると、ボディ、右フックと連打を浴びて、片膝をついたところでレフェリーが試合を止めた。敗戦に平良はマウスピースを放り投げて悔しさを露わにした。
UFC(アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ)は米国の総合格闘技団体で、現在では人気、実力ともに世界最高峰の格闘技団体となっている。1993年11月に第1回大会が開かれ、ホイス・グレイシー(ブラジル)が初代王者に輝いた。「オクタゴン」と呼ばれる八角形のケージ(金網)の中で試合を行われ、男子は8階級、女子は4階級で実施されている。
過去に日本選手では近藤有己(ミドル級)、山本喧一(ライト級)、宇野薫(バンタム級)、桜井マッハ速人(ウエルター級)、岡見勇信(ミドル級)、堀口恭司(フライ級)、朝倉海(フライ級)らがUFC世界王座に挑戦しているが、いずれも敗れて獲得できなかった。
◆平良達郎(たいら・たつろう)2000年1月27日、沖縄県那覇市出身。中学時代までは野球部だったが、兄の影響で高校1年から格闘技を開始。18年8月に修斗でプロデビューし、フライ級新人王とMVPを獲得。21年7月に修斗世界フライ級王座を獲得した。プロ10連勝を飾り、22年にUFCと契約。同年5月にUFCでデビューしてから日本人最多の6連勝を飾った。24年10月にブランドン・ロイバルに敗れてプロ初黒星。5月8日時点でのプロMMA戦績は18勝1敗。170センチ。
