「明治安田生命Ｊ３、讃岐１－３鳥取」（２８日、Ｐｉｋａｒａスタジアム）

　Ｊ３讃岐が今季ホーム最終戦で逆転負けを喫し、最終戦を待たずに最下位が確定した。今季途中から指揮を執ったゼムノビッチ・ズドラブコ監督（６７）もすでに今季での退任を発表している。また、今季限りの引退を発表しているＪ３讃岐の主将・竹内彬（３８）と、背番号１０・高木和正（３６）の引退セレモニーも行われた。

　後半、同点に追いつかれても、逆転されてもチームを鼓舞し続けた。「まだ！まだ！大丈夫！」。終盤に交代を告げられるとサポーターの拍手に応えながら、堂々とピッチを後にした。

　試合後のセレモニーで声が詰まった。「竹内彬は、今シーズンをもって、引退します」。１６年の現役生活を思い返し、涙を浮かべた。「１６年間、毎日真剣勝負でやってきた」。名古屋からプロキャリアをスタートさせ、心が折れそうになったことも一度ではない。近年は肉体的な衰えも感じていたという。そのたびに「サッカーが好きだ」、という原点に立ち返り、自らを奮い立たせてきた。

　今後はトップチーム強化担当兼地域連携リーダーとして、後方からチームを支える。「１６年間、本当に素晴らしい、楽しい、現役生活でした」。最後は笑顔で、本拠地のピッチに別れを告げた。

　◇竹内　彬（たけうち・あきら）１９８３年６月１８日生まれ、３８歳、神奈川県出身。１８０センチ、７０キロ、ＤＦ。国士舘大から０６年にＪ１名古屋に加入し、Ｊ２千葉、大分に在籍し、１８年８月に期限付き移籍で当時Ｊ２の讃岐に加入。Ｊ１通算１２６試合２得点、Ｊ２通算１７９試合１２得点、Ｊ３通算７９試合４得点。