「明治安田生命Ｊ１、神戸０－１川崎」（１８日、ノエビアスタジアム神戸）

　前戦で今季リーグ初勝利を挙げた神戸は川崎に０－１で競り負け、連勝はならなかった。終了間際、ＤＦ谷口彰悟（３０）に決勝点を許した。エースのＦＷ大迫勇也（３２）がベンチを外れる中、ＭＦアンドレス・イニエスタ（３８）を中心に王者を攻めたがゴールは遠かった。３連覇を目指す川崎は４連勝に伸ばし、首位に浮上した。

　最後に力尽きた。前節、待望の初勝利を飾った神戸は、後半ロスタイムにＣＫからの川崎ＤＦ谷口の一撃に沈んだ。

　１４日の鳥栖戦（ノエスタ）に４－０で大勝し、開幕１２戦目で初勝利。守備構築に定評のあるロティーナ監督の戦術が整いつつあることを２戦連続の無失点で示したかった。ＤＦ酒井は戦術への手応えを語りながらも「勝ち点が取れなかったことが悔しくて仕方ない」と言葉を絞り出した。

　この日は大迫、槙野がメンバー外。「橋本、佐々木も含め、けが人にチームが苦しんでいることは否めない」とロティーナ監督は現状を説明する。それでも、あとワンプレーでつかめた勝ち点。「今の状態から良くなっていくための道の上にいる。これから良くなっていくだけだと思っている」と主将のイニエスタは前を向いた。