異例の声明の中での大阪ダービー ホームのC大阪が逆転勝ち 奥埜が2ゴール

 後半、ゴールを決め喜ぶ奧埜(右から3人目)らC大阪イレブン(撮影・坂部計介)
 後半、自身2点目のシュートを決めた奧埜(撮影・坂部計介)
 後半、ゴールを決め喜ぶアダムタガード(右端)らC大阪ナイン(撮影・坂部計介)
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 「明治安田生命J1、C大阪3-1G大阪」(21日、ヨドコウ桜スタジアム)

 今季リーグ戦初の大阪ダービーが開催され、ホームのC大阪が後半の3ゴールで逆転勝ちした。リーグ戦での大阪ダービーの通算成績はC大阪の13勝8分け23敗となった。

 序盤から押され気味のG大阪がワンチャンスを生かして先制する。前半33分、FWレアンドロペレイラの右からクロスをFW山見がファーサイドでヘッド。C大阪GK金鎮鉉が横っ跳びで反応してゴールからかき出したが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のチェックが入り、ラインを割ったとしてゴールが認められた。山見は今季出場13試合目で初ゴール。

 C大阪は後半に反撃に出た。13分、MF清武が前線に攻め上がったMF奥埜に絶妙のスルーパスを通す。奥埜の突破をG大阪DF三浦、GK一森が懸命に防いだが、こぼれ球をゴール前フリーでいたFWタガートが決めた。タガートは今季出場5試合目での初ゴールとなった。そして21分、DF山中のクロスを奥埜がヘッドで決めて逆転に成功した。奥埜は後半ロスタイムにもダメ押し点を決めた。

 大阪ダービーは今季すでにルヴァン杯1次リーグで2度対戦。C大阪の1勝1分けだった。4月23日の前回対戦では公式戦通算56度目(リーグ戦42試合、ルヴァン杯10試合、天皇杯3試合、ACL1試合)の対戦で初のスコアレスドローに終わっていた。通算成績はC大阪の19勝11分け27敗。リーグ戦では最近6試合で4勝2分けとC大阪の優勢が続く。

 試合前の時点でともに勝ち点17で並び、C大阪が8位、G大阪は10位。両クラブのプライドがぶつかり合うダービーだけにルヴァン杯2試合ではスタジアム外で両クラブのサポーターによるトラブルなどが発生していた。今月19日にはC大阪・森島寛晃社長、G大阪・小野忠史社長がともに公式サイト上で「フェアでクリーンな大阪ダービー開催に向けて」としてサポーターに向けて異例の声明を発表するなどただならぬ雰囲気の中で行われた一戦は、ホームのC大阪の逆転勝ちで幕を閉じた。

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