J1神戸 イニエスタ劇的FK弾はVARで取り消し ロティーナ監督「審判の判断に従う」
「明治安田生命J1、湘南2-1神戸」(21日、レモンガススタジアム平塚)
神戸が湘南との“裏天王山”に敗れ、再び最下位に転落した。
1-2で迎えた後半54分、元スペイン代表MFイニエスタの放った直接FKがゴール右隅に吸い込まれた。起死回生の同点劇と思われたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入。FW武藤のハンドと判断され、ゴールは取り消しとなった。判定が下ったと同時に試合が終了。激高した武藤やDF大崎に加え、イニエスタも説明を求めて今村主審に詰め寄った。ベンチからロティーナ監督が飛び出して仲裁に入るなど、試合直後は異様な雰囲気に包まれた。
ロティーナ監督は試合後の記者会見で「VARが介入し、複数人の審判が間に入ってゴールが無効だという判断をしたのであれば、自分としては言うことはない。そこは審判の判断に従いたい」と冷静に振り返った。一方で前半にMF汰木がゴールネットを揺らした際、シュート直前にハンドと判定され笛が吹かれたことに触れ、「ルールで納得いってないところはある。前半のプレーに関してはハンドかはっきりしない、疑わしい。プレーを流し、ゴールが決まってからVARが介入するべきだと思うし、ルールを見直していかなればいけないところではないか」と疑問を投げかけた。
試合後の選手たちは一様に重苦しい足取りで、イニエスタや武藤は取材に応じることなく会場を後にした。