「明治安田Ｊ１、町田２－０柏」（３日、町田ＧＩＯＮスタジアム）

　黒田采配が決まり、町田が首位に返り咲いた。今季初めて先発に抜てきしたＦＷ荒木駿太が１ゴール１アシストの活躍。２４歳のヒーローは「いつ起用されてもいい準備をしてきた。それが実って良かった」と喜んだ。

　高い選手を並べ、ロングスローを警戒する相手の逆手を取った。前半９分だ。ＤＦ鈴木が素早いスローインから好連係を演出。「目が合った」とゴール前右に抜け出した荒木が反応し、ＦＷ呉世勲の先制弾につなげた。黒田剛監督は「荒木も『してやったり』といった感覚があったと思う」と目を細めた。

　Ｕ－２３日本代表で離脱していた藤尾、平河が帰国間近。さらに昨季Ｊ２ＭＶＰのエリキが、ケガから約９カ月ぶりに復帰出場を果たすなど明るい材料が多い。「やっと町田のメンバーでできる」と指揮官。首位堅守へ突き進む。