流通経大柏の榎本監督 PK決着に複雑な思い吐露「一人にこれだけ背負わせるのはどうかなと。個人的には」もイレブン称える「最後まで流経大らしく」

 「全国高校サッカー選手権・決勝、前橋育英1(9PK8)1流通経大柏」(13日、国立競技場)

 7大会前の第96回大会と同カードとなった決勝は、前橋育英が7大会ぶり2度目の優勝を飾った。流通経大柏はリベンジならず17大会ぶり2度目はならなかった。

 延長も含めた110分で決着が付かず、PK戦に突入。10人目で決着するという死闘となった。敗れた流通経大柏の選手は涙に暮れ、GK加藤慶太(3年)はうつぶせで天を仰ぎ、涙が止まらなかった。榎本雅大監督は「相手のチームも含めて決勝戦にふさわしい非常に素晴らしい試合になった」と称えた上で「なかなかこのPK合戦っていうのは非常に…複雑な一つの勝敗を決める方法ではあるんでしょうけど…。なかなか難しいし、一人にこれだけ背負わせるのはどうかなと。個人的には思いますけど」と複雑な思いを吐露した。そして「でもそれはゲーム方式なので、それはしょうがないと思います。非常に選手たちは最後まで流経大らしく戦ってくれた」とイレブンをねぎらった。

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