Ｊ１町田の黒田剛監督（５４）が１８日、次節・神戸戦（２０日、ノエビアスタジアム神戸）に向けた非公開練習後に取材に応じ、「メンタルのところで絶対劣ることがないように勝負していかなきゃならない」と上り調子の対戦相手との一戦へ、精神面の重要性を説いた。　昨季の２冠王者神戸は開幕から出遅れたが、ケガ人が徐々に復帰し前節の川崎戦で今季初の連勝を飾っている。黒田監督は「彼らの従来の持ち味、強みがすごい出てくるようになった」と昨季までの“神戸らしさ”が戻ってきていると説明。受け身に回り押し込まれることを危惧した。

　神戸は大黒柱のＦＷ大迫勇也ら豪華なタレントがそろう。「大迫選手だけならいいんだけどね…やっぱりいい選手はめちゃめちゃ多い」とＦＷ宮代大聖、ＦＷ佐々木大樹ら前線の選手の名前を挙げ、ハイプレスからのカウンターを警戒。一方で「それだけ来るっていうことは必ず弱点も出てくるから、そこをしっかりとつけるようにしたい」と意気込んだ。

　今季のＪリーグは開幕から大混戦。町田は１０節を終えて、順位こそ７位だが首位とは勝ち点差２の状況だ。それだけに順位に一喜一憂せず、長いシーズンを見据え目の前の課題をつぶしていく。チームは５連戦の最終戦で敗れた前節から３日間のオフを挟み、心身のリフレッシュに当てた。「今自分たちが目の前にある壁というか、そういう問題にしっかりと向き合ってやっていくことの方が、後々効果を生むと思う。それがこれまでの２年間だったと思うので、そこはもう１回、今日も確認をし合った」と黒田監督。昨年勝利できなかった王者を破り、チームに勢いをつけたい。