森保監督、自身の“失言”を反省「多くのサッカー関係者の方々にご迷惑をかけた」→補足説明を熱弁
日本サッカー協会は6日、都内で会見を開き、国際親善試合でFIFAランキング73位のガーナ(14日、豊田ス)、同76位ボリビア(18日、国立)と対戦する日本代表メンバー26人を発表した。会見では森保一監督(57)が、自身の“失言”を反省する一幕があった。
該当の発言は10月のパラグアイ戦前日会見でのもの。当時の活動期間内にルヴァン杯の準決勝が開催されていたことから、負傷で不参加となったMF遠藤航(リバプール)の追加招集を行わなかった理由について、こう説明していた。
「国内からの招集も考えていましたが、ルヴァン杯をやっている。タイトルがかかった試合の準決勝の準備から選手を抜くことは良くないと思って招集しませんでした」
「代表の活動とJ1の舞台と同等の戦いが重なるのは世界の中でもほとんどないし、サッカーの主要国に関してはまずありえない。招集に関してIW(インターナショナルマッチウイーク)では選手を選べるようにという未来につながっていけばいいと思います。選手ファーストということを考えて、今後選手が思い切って活動できるように日本のサッカーの環境も変わっていくとありがたいなと思います」
森保監督は上記の苦言とも取れる表現を反省。「前回の活動の中で、私の言葉足らずでサッカー関係者の方々、Jリーグ関係者の方々やJFAの方々にご迷惑をおかけするような、皆さんにも批判と取れるよう、批判として報道していいような話し方しかできなくて、多くのサッカー関係者の方々にご迷惑をかけた」。続けて、日本のサッカー界のより良い未来を願っての提言だったことを強調した。
「国内リーグでいうと、選手たちが後ろ髪を引かれずにIWの期間、クラブから離れて日本のために戦ってくれるというところがある。そこに公式戦がある時、選手たちは覚悟して来られているが、どこかに後ろ髪を引かれる部分があるかなと。そこは(みなさんも)彼らの心情も把握されていると思う」
「クラブにも『IWだから』と割り切って選手が代表に招集され、プレーしてもらうことをクラブも考えられるのがIWだと思う。だが、そこで公式戦がある中で、クラブも選手も痛みを伴って代表に招集して、プレーしてもらうというところで…今のこの日程を投げかけて考えてもらえるようにというということで、クラブも選手も痛みのないような状態で代表活動を思い切ってやれるようにということで、話をさせていただいています」「みなさんを通していろんな方に考えていただけるように発言させていただきました」など、“補足説明”を熱弁した。
今活動でも、DF長友佑都(FC東京)ら、天皇杯準決勝に参加するクラブからの招集を見送った。ただ「これまでも実は、いろいろとクラブとやりとりをしている中でこういった調整をしていた」と説明。「選手やクラブが痛い思いをしないようにということが、われわれにとってもうれしいことかなと思っています」とした。




