W杯組み合わせ決定 勝負に持っていけるオランダ戦 しっかり組織されているチュニジア【福西崇史氏の分析】

 米国、カナダ、メキシコで共催されるサッカーの2026年W杯の組み合わせ抽選会が5日、米ワシントンで行われた。日本は1次リーグF組に入り、初戦はオランダ、第2戦はチュニジア、第3戦は欧州プレーオフの勝者との対戦が決定。2002年日韓、06年ドイツW杯日本代表の福西崇史氏が分析した。

 ◇  ◇  ◇

 普通の組に入ったという印象だ。オランダが強いとか、チュニジアも力があるのは分かっていること。プレーオフのチームも欧州で戦う力がある。それ以上に、日本に力があることは証明できている。そこまで厳しい組ではないが、簡単ではない。

 オランダはオーソドックスなサッカーをする。個の能力をいかんなく発揮してくる。ファンダイクら個は強く、守備も強力だ。日本は組織で個を抑えながら戦えればいい。

 守備のところから崩すこと。どうやって個で崩せるかだが、能力の高い選手の集まりなので難しいとなれば、人数をかけるかになる。一方で、かけすぎるとデパイら中盤に出ていける選手がいる。どう抑えきれるか。

 日本は海外で欧州チャンピオンズリーグやトップリーグでやっている選手の集まり。特に気後れすることもない。こういう組み合わせになっても動揺しないと思う。

 初戦の相手がオランダになったものの、勝負に持っていける。分析もそうだし、準備の期間も長くて、いいと思う。もちろん、負けたときにどうするか、勝ったときに2戦目、3戦目でどういう戦い方をするかは変わってくる。

 チュニジアは、しっかり組織されている。チームの戦い方がしっかりしている分、守られてカウンターはされやすい。その辺りは、うまく調整しながら戦わなければならない。アフリカ予選を見れば点を取るべきときに取り、ゼロで抑えることがいかに難しいかを結果で示している。まとまりのあるチームと言える。

 2002年日韓大会の1次リーグ3戦目は、チュニジアが相手だった。私は当時、個と個でバラバラになるチームかなと想像していたが、しっかりチームとして戦っていた。その中にも個の力はある印象を受けた。

 3戦目の相手は決まっていないが、個がいるチームだと怖い。組織で戦うところは、日本に強みがある。その辺りでは上回れる。個で崩す、力のある選手がいるスウェーデンやポーランドあたりは怖い。

 決勝トーナメント進出のカギは、やはり初戦だ。日本は上を目指していて、トーナメントのことも考えなくてはいけないチーム。1次リーグの1戦目がすべてを決める。基本的には勝ちにいくことだ。

 1次リーグは2勝1分けで1位だったらいい。その場合、オランダと引き分けて、2、3戦目に勝つ可能性が一番高いのかもしれないが、得失点差がかかわってくるかもしれない。決勝トーナメント1回戦の相手がブラジルとなるのは避けたい。もちろんモロッコも厳しい相手だが、百戦錬磨のブラジルは本番になると全然違う。

 今大会は酷暑になるだろうし、メキシコになれば高地の部分もある。暑さ対策が必要だし、決勝トーナメントから時差がかかわってくるかもしれない。試合内容とか相手のことに加えて、コンディションが今大会のキー。そういう意味でもキャンプ地が大切になってくる。

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