特にこの1年、新型コロナ対策で広まった「抗菌コーティング」。今や公共施設や電車などの乗り物、病院や飲食店など不特定多数が触る箇所に施されている。ところで正直なところ、本当に効果があるのだろうか。アルコールや次亜塩素酸ナトリウムで充分なのでは？人体には無害か？見えないだけに不安がつのる。そこで、実際に抗菌コーティングを行っている東大阪施工（大阪府八尾市）のチーフマネージャー三浦洋一さんに聞いた。

■ズバリ！効果はある？

－「抗菌コーティング」することで、菌やウイルスの付着を防ぐといいます。……本当に防げますか？

はい、99％防げます。コーティング剤に付着した菌やウイルスは、不活性化します。

－不活性化？

通常、物の上に菌が付着すると増殖し、そこに別の人が触れることで接触感染が起こります。でもコーティングした部分に付着した菌は、そこで酸化分解されて不活性化します。分解されるので、二度と活性化しません。

－なるほど。コーティング作業について教えてください。

壁と床に、専用の機械で霧状にした液を吹き付け、1ミクロンの膜でコーティングしていきます。基本的に人が触れる箇所すべて。デスクや椅子、家具、また厨房や台所、風呂までむらなくコーティング可能ですし、特にドアノブやスイッチなど、よく触れる箇所は念入りに行います。施工後はアルコールや水で洗い流れる心配も、液の色が着く心配もありません。

－コーティング剤は、人体に無害ですか？効果はどのくらい持続しますか？

コーティング液に使う酸化チタンや銀イオン、プラチナは化粧品にも使われるほど無害です。また酸化チタンは、光を浴びることで抗菌、抗ウイルス効果を発揮し、光がない夜間はプラチナがその役割を果たします。施工後、約1年間効果が続くとされます。

■測ってみよう！菌＆ウイルス

－菌やウイルスが抑えられたかどうかは、どのようにしてわかるのですか？

施工現場では、専用の機械を使って施工前と後との菌やウイルスのレベルを計り比べます。その数値を、施主様に確認してもらっています。

ここに、お茶を菌に見立てた3つのパターンを用意しました。まず１つ目はお茶を塗っただけ。2つ目はお茶にコーティングしたもの。最後は、コーティングした上にお茶を塗ったものです。

－1つ目は何もしない、2つ目はコーティング直後、3つ目はコーティングした後に菌やウイルスが付着したらどうなるか、ですね。

ATP測定器で清浄レベルを計ります。すると……。

－何もしない1つ目は105。「やや汚い」レベルですね。2つ目のコーティング直後は11。「とても清浄」なレベルです。0から10が「きわめて清浄」レベルだから、かなりきれいですね。3つ目は…あれ？菌を付着させて1時間後の値が40ですか。

不活性化している途中なのです。あと1時間もすればほぼなくなります。

－お客さんにとって、メリットは？

ある施設で、前日に次亜塩素酸ナトリウムで拭いたというテーブルの清浄度を計ったら、1000以上の値が出ました。やはりきちんと行わないとこうなってしまう。その点コーティングした部分は基本的に清浄度レベルが高いし、その上からアルコール消毒してもコーティング効果は持続。頻繁にアルコール消毒する必要がなく、消毒代の節約になります。

－それはうれしい（笑）。ところで施工費は？

業界最安値です。価格はパンフレットに明記しており、床平米での価格です。壁も施工費も込み。抗菌、抗ウイルス効果があって、大手企業の薬剤だから信頼性も高い。有名な場所だと東京タワーやインテックス大阪、京都の太秦映画村も施工させていただきました。他に高齢者施設や保育園も多いです。施工時間も短く、負担もかかりません。

－接触感染対策は、抗菌コーティングで。そうすれば飛沫対策に専念できますね。

そうです。当社の本業は大工です。でも新型コロナの影響で現場へ出にくくなり、本業も滞りがち。だから抗菌コーティングで少しでもリスクを抑え、みんなで再び景気を盛り上げたい。その一心でやらせてもらっています。

▽問い合わせ

株式会社東大阪施工　0120-347-122

（まいどなニュース特約・國松 珠実）