3歳児、スーパーの駐車場で見た光景に「あなかな、あなだ…おそらの」 無垢な感性に大人絶賛「詩人すぎる」

 前日の雨の名残で、路上に出来た水たまり。何の変哲のない日常の光景だとしても、3歳児のピュアな瞳には大人が驚くような世界が見えているようです。

 Twitterユーザー「おしそ」さん(@_______aona)は当時3歳だったお子さんとスーパーへ出かけました。駐車場を歩いているとお子さんが「あなかな、あなだ」。お子さんの視線の先にはアスファルトのくぼみに出来た水たまりがありました。さらにお子さんがひと言。

 「おそらのあながあいちゃったかな」

 水たまりをよく見ると、水面には青空が映っていました。おしそさんはこの時の感動を自身のTwitterに写真とともに投稿すると、ユーザーからは「かわいすぎる」「ステキな感性」「愛おしい」「詩人すぎる」「子どもの感性すごい」などの声が寄せられました。

■母親も驚く「子どもが見ている世界」

 おしそさんに話を聞きました。

──「おそらのあながあいちゃったかな」とは絵本や詩集の中で出合いそうな言葉です。

「雨が降った翌日、スーパーの駐車場で子どもが『あなかな、あなだ』と言っていました。何のことかと思ってみると水たまりで、地面のくぼみのことを言っているのかと思っていたら『おそらの…』と続き、子どもが見ている世界を共有してもらえたのがうれしくて写真を撮りました。この後すぐに舗装されてこの穴はなくなってしまったのですが、水たまりを見たときや、このスーパーに行くたびに思い出します」

──お子さんは普段から詩的な表現が多いのでしょうか。

「詩的ではないかもしれませんが、シーソーで上にあがった時に必ず『お2階たのしい』と言うのがかわいいです」

──普段から心がけていることは。

「私も子も絵本が好きなので、図書館で毎月20冊借りて読んでいます。入眠前に必ず1冊読むのもルーティンです。あとはブロックや小石、木の棒などで好きなキャラクターや空間を作る見立て遊びが好きなので、すばらしい想像力だなあと感じています」

■「ぷるぷるめんめん」正式名をいつ教えるか…

 「おそらのあなが」と名言を生み出したお子さんは現在4歳。おしそさんはつい最近、自身のTwitterにこんな投稿をしました。

 「私は自分が育児を始めるまではこどもに対し赤ちゃん言葉なんて使わず、一人の人として正しい言葉で関わりたいと思っていた。でも今はそろそろ4歳児に『ぷるぷるめんめん』は『白滝』という食べ物なのだと教えなくてはいけないんだって、育児は頭ではわかっていても心が追いつかない事ばかりだよ嫌だよ」(8月10日のツイートから引用)

 ぷるぷるめんめんの他にも「シートベルトを『カッチャン』、屋上のことを『ぼくじょう』など、無意識のうちに使っているものが結構あると思います」。

 成長とともに自然と呼び名が変化した例もあったそうで「麦茶のことを『おちゃちゃ』と言っていたのが自然と『お茶』と呼んでいることに気付き、幼児語の儚さと子の成長を日々感じています」。

 もうしばらくは「ぷるぷるめんめん」のままにされるのでしょうか。

 「幼稚園の間くらいはそのままでも…とは思っているのですが、こんにゃくのことを『ぷるぷる』と呼んでいるので、まずはそこから言い直しに挑戦してみようと思っています。ぷるぷるめんめんは今のうちに動画に収めようと心に誓いました」

     ◇

 筆者の知人の家庭では水玉模様のことを「ぽたぽた」と呼んでいます。子どもがまだ赤ちゃんの頃、水玉模様を見て「ぽたぽた」と口にしたことがきっかけ。小学生になった現在でも、家族の間では「ぽたぽたの服」「ぽたぽたのタオル」など共通語として使っています。

 皆さんのご家庭にも家族だけに通じる言葉はありますか。

(まいどなニュース・金井 かおる)

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