映画館の灯を守ってくれてありがとう! 10月閉館の「シネマート心斎橋」跡に「キノシネマ心斎橋」完成 12月13日オープン
関西の映画ファンに惜しまれながら2024年10月に閉館した大阪・アメリカ村の心斎橋ビッグステップ内にある映画館「シネマート心斎橋」を引き継ぐ形で、12月13日(金)、「キノシネマ心斎橋」がオープンする。精力的に映画事業を手掛ける木下グループが運営する全国6館目となる映画館。シネマート心斎橋が育んできた劇場の特色を継承しながら、新たな映画文化を発信していく。
キノシネマ心斎橋は、2スクリーンのシネマート心斎橋を居抜きで活用。ただ、座席や映写機、スピーカーは入れ替えを行い、より快適な視聴環境を整備したという。35mmフィルムでの上映にも力を入れ、12月27日(金)からはクリストファー・ノーラン監督の「オッペンハイマー」35mm版を関西で初めて上映する。
初代支配人に就任した川中雅世さんは「SNSなどで、『この場所で映画館を続けてくれてありがとう』という温かい言葉をたくさんかけていただきました」と嬉しそう。「今は配信で気軽に映画を見られる時代ですが、“映画館で映画を見る”という特別な体験をご提供したい」と意気込む川中さん。オープン後は、シネマート心斎橋が得意としていた韓国、アジア系の流れを大切にしつつ、大作からミニシアター系の作品まで多彩なラインナップで“ハイブリッド型”の劇場を目指すという。
12月13日からの上映作品は、入江悠監督「あんのこと」/渡邉崇監督「ありきたりな言葉じゃなくて」/パク・ヨンジュ監督「市民捜査官ドッキ」/マーク・フォースター監督「ホワイトバード はじまりのワンダー」/イ・ウォンテ監督「対外秘」。12月14日(土)には渡邉崇監督、12月15日(日)には河合優実さん、入江悠監督の舞台挨拶を予定している。12月27日(金)からは「オッペンハイマー」の35mm版を上映する。
・キノシネマ心斎橋 @kinocinema6
(まいどなニュース・黒川 裕生)