亡き猫の墓前で「たまには遊びにおいで」語りかけたその日に、運命の出会い 迎えた子猫は、家族を癒やす甘えん坊に
元保護猫の男の子「よもぎ」くんと、飼い主のX(旧Twitter)ユーザー・はぎもぎむぎさん(@kyokotsu_o)が出会ったのは、2019年のこと。
よもぎくんとの出会いは、まるで運命のような出来事だったといいます。飼い主さんは、先代猫「アトム」ちゃんのお墓に手を合わせ、「たまには遊びにおいで」と語りかけたその直後、自転車置き場から自転車のベルが鳴る音を耳にしました。
すると、「子猫の里親を探している方がいる」という連絡が入ったのです。
「先代猫のアトムが亡くなった後、先住猫のおはぎが分離不安症の兆候を見せるようになっていました。そのため、子猫を迎え入れることを検討することにしたのです」
飼い主さんが保護主さんの家を訪れとき、よもぎくんは、生後推定1カ月ほどでした。
娘さんの膝の上にちょこんと座り、そのまますやすや……。その愛らしい姿に、家族全員が心を奪われ、よもぎくんを迎えることを決意したのです。
■甘えん坊だった子猫、成長してお兄ちゃんに
おうちにやって来たよもぎくんは、とても甘えん坊な振る舞いを見せてくれました。
「最初は、先住猫のおはぎのことが大好きで、何をするにも付いて回っていました。その姿がとても可愛く、家族みんなで微笑んで見守っていたのを覚えています」
その後、新たに「こむぎ」ちゃんという猫を迎えたことで、よもぎくんの行動に変化が現れたといいます。
「よもぎは、こむぎが家に来てからお兄ちゃんらしく振る舞うようになりました。毛づくろいをしたり、一緒に遊んだり……。成長を感じました。」
■よもぎくんがもたらした笑顔と明るい日々
よもぎくんは、家族にとってムードメーカー的な存在です。その愛嬌のある表情や行動のひとつひとつが、家族に笑顔をもたらしてくれます。
「よもぎは、表情が豊かで行動が愛らしいので、見ているだけでクスッと笑えてしまいます。彼のおかげで、家の中がいつも明るく、笑い声が絶えません」
よもぎくんの存在が、家族にとって大切な癒やしの時間をもたらしているのです。
「よもぎは、好奇心旺盛で、気になるものにはとりあえず猫パンチしてみるんです(笑)。特にロボット掃除機には夢中で、掃除中はいつも応戦しています」
一方、よもぎくんには繊細なところもあります。
「動物病院に行ったあとはストレスで体調を崩してしまうことがあるのです。そのため、再び、動物病院を受診しなくてはならないところも。そんなところも愛おしいですね」
■よもぎくんとのこれからに込めた願い
よもぎくんは、今年5歳になりました。
飼い主さんは、これからも家族の一員として楽しく過ごしてくれることを願っています。
「よもぎを迎えるとき、『保護主さんのところよりも幸せにする』と決めていました。毎日、楽しく過ごしてもらえるよう、これからも家族全員で支えていきたいと思います」
飼い主さんの温かい思いと家族の愛情に包まれ、過ごしているよもぎくん。これからも家族に笑顔と癒やしをもたらしてくれるに違いありません。
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)