【なぜ?】車検証が小さくなった!いつから?どうして? 有効期限はどこで見る?

■車検証はA4からほぼA6サイズに

新車を購入したり、愛車の継続車検を受けたりすると、以前よりサイズの小さい車検証が交付されるようになりました。

過去の車検証はA4サイズ。一方、新しい車検証はA6サイズにICタグが付きます。A6サイズとは、文庫本と同じサイズです。

■Q. 車検証はいつ小さくなった?

サイズの小さくなった車検証は、以下の時期から交付されています。普通車と軽自動車で導入のタイミングが異なります。

・普通車:2023年1月~

・軽自動車:2024年1月~

■Q. 手元にある大きい車検証は有効?

「まだ車検証がA4サイズのまま」という人も、心配する必要はありません。手元にある車検証に記載の有効期限までは、その車検証が使えます。次回車検時に、サイズの小さい車検証が交付されます。

■サイズ変更の理由は「電子化」

車検証のサイズが変わったのは、車検証が電子化されたからです。車検証の情報は、基本的にICタグ内に納められるようになりました。

新しい車検証の紙面に記載されるのは、名義変更や変更登録で影響を受けない情報のみです。紙面での記載事項が以前より減り、結果として車検証のサイズが小さくなりました。

■電子化の目的とメリット

車検証の電子化の目的について、国土交通省は「自動車ユーザーや自動車関係事業者の利便性向上」と説明しています。

■自動車関連事業者の負担軽減に

車検証の電子化で特にメリットが大きいのは、自動車関係事業者です。

これまでは、車両の新規登録や名義変更、車検などで毎回運輸支局や軽自動車検査協会に足を運ぶ必要がありました。しかし、電子化で車検証情報をオンラインで更新できるようになり、運輸支局などへの出頭が不要となりました。

■ユーザーにもメリットがある

車検証の電子化は、以下のように自動車ユーザーにもメリットがあります。

車検にかかる時間が短縮される

一部手続きをオンラインで完結できる

アプリで車検証情報を確認できる

車検では、車検代行業者が新たな車検証を取りに行く時間がカットされます。また、ユーザー自身が名義変更や住所変更、氏名変更を行う際も、オンラインで手続きすれば運輸支局などへの出頭が不要です。さらに、車検証の有効期限や車両のリコール情報なども専用アプリで確認できるようになりました。

オンライン手続きの「ワンストップサービス(OSS)」

OSSは自動車関係の各種手続きや税金・手数料の納付をオンライン上で行えるサービスです。 これまではオンライン上で手続きができても、車検証の受け取りで運輸支局などへ出頭する必要がありました。しかし、今後は出頭が不要となるのでOSSを使うと手続きがスムーズでしょう。

https://www.oss.mlit.go.jp/portal/

■サイズの他に変わったこと

新しい車検証は、電子化に伴いICタグが組み込まれました。また、この変化に伴い、車検証の紙には厚紙が採用されています。

以下の項目は、ICタグのみでの記録となりました(紙面での記載なし)。

・車検証の有効期間

・所有者の氏名・住所

・使用者の住所

・使用の本拠の位置

■Q. 車検証の有効期限の確認方法は?

新しい車検証では、紙面を見ても有効期限が記載されていません。有効期限を知りたい場合は、専用アプリで確認するか、車両に貼り付ける車検ステッカーで確認します。

■Q. 車検証自体の有効期限は変わる?

車検証が電子化されても、車検証の有効期限は変わりません。自家用車の場合、基本的に新車は登録から3年間、それ以降は2年間です。

なお、2025年4月から「車検を受けられるタイミング」は変わります。これまでは車検の有効期限前1ヶ月間のみでしたが、有効期限の2ヶ月前から車検を受けられるようになります。

しばらくはA4の「車検証記録事項」も発行される

電子車検証の導入後2~3年間は、車検証交付時に「自動車検査証記録事項」というA4の用紙も交付されることになっています。これは、従来の車検証と同じ情報が記載された用紙です。「現状は電子車検証が浸透していない」ということで、対応策として交付されています。

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■電子車検証のデメリット

車検証の電子化は、自動車ユーザーや自動車関連事業者にとって様々なメリットがあります。しかし、デメリットもゼロではありません。

■デメリット①折り曲げられない

新たな車検証にはICタグが組み込まれているため、折り曲げ厳禁です。そのため、車検証の保管は以前より慎重にならなければいけません。

■デメリット②有効期限を確認しにくい

新たな車検証には、有効期限が記されていません。専用アプリまたは車検ステッカーでの確認が必要となります。

■デメリット③手数料が高くなった

車検証の電子化に伴い、2023年から新規登録時の検査や継続車検における法定費用(手数料)が値上げされました。

■電子車検証に関するQ&A

Q. 電子車検証の保管方法は?

車検証は、従来通り車内での保管が原則です。

基本的には、車検証入れカバーの1ポケットに納める形で構いません。ただし、ICタグが折れるのが心配場合は、100円ショップなどで売られている硬めの保護ケースに入れると良いでしょう。

Q. 車検証はコピーで保管してもいい?

車検証は、原本を車内で保管する必要があります。コピーではいざとなった時に有効とならないので、必ず原本を車内に置いてください。

Q. 車検証が2枚ある。どういうこと?

今後しばらくは、ほぼA6サイズ電子車検証とは別にA4サイズの「自動車検査証記録事項」が交付されます。

自動車検査証記録事項は、車検証とは異なります。そのため「なくて絶対困る」ということはありません。しかし、再発行されない書類なので、車検証の有効期限などをアプリで確認できない場合は大切に保管しましょう。

Q. 車検証に住所記載がない!大丈夫?

電子化された車検証では、所有者の氏名と住所、使用者の住所、使用の本拠の位置、車検証の有効期限がICタグに格納されました。

紙面の車検証には記載がありませんが、不備ではありません。

(まいどなニュース/norico)

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