X（旧Twitter）ユーザー・だっちゃんとアニキさん（@iketeru_cats）は、元保護猫の兄妹「だっちゃん」と「アニキくん」を家族に迎えました。お迎え時は生後8カ月だった2匹も、現在は4歳。性格がまったく異なる兄妹との暮らしは、飼い主さんの日常に楽しさとにぎやかさをもたらしています。

■ご縁を感じた兄妹との出会い 

もともと猫を家族に迎えたかった飼い主さんは、保護猫シェルターへ足を運びながら家族となる子を探していました。しかし、なかなか「この子だ」と思える出会いには巡り合えなかったといいます。そんなある日、保護猫の里親募集サイトで1匹の猫に強く惹かれました。それが、だっちゃんでした。

「だっちゃんの里親募集が目に止まり、この子しかいないと思い、すぐ応募しました」

応募の際、保護主さんから「兄妹のアニキくんも一緒にどうですか？」と提案され、飼い主さんは「せっかくなら兄妹一緒に」と決断。2匹が一緒にいられるようにとの思いが、その後の幸せな日々へと繋がっていきました。

だっちゃんとアニキくんは山で保護され、保護時はかなり痩せていたといいます。厳しい環境を生き抜いた2匹にとって、ようやく心安らげる家族との出会いでした。

■正反対の性格が織りなす心温まる日常

お迎え初日、だっちゃんは予想を超える人懐っこさを見せました。もっと時間がかかると思っていた飼い主さんをよそに、すぐに膝に乗り、べったりとくっついてきたのです。

「慣れるまで長期戦を覚悟していたので、拍子抜けしました。だっちゃんは初日から本当に甘えん坊で、今でも隙あらば背中に飛び乗ってくるほどです」

その一方で、アニキくんは正反対。非常にビビりで、お迎えから2週間はほとんどソファの下に隠れていたそうです。しかし、その隠れ方も独特で、「お腹を丸出しにして横たわっていた」と笑います。臆病なのに無防備な姿に、アニキくんらしいのんびりした性格が表れていました。

性格は違っても、兄妹の絆は深く、お互いをグルーミングし合ったり、一緒に寄り添って眠ったりと、見ているだけで飼い主さんは心が温まるといいます。また、猫との暮らしの中で、飼い主さんが驚いた出来事もありました。

「猫って思った以上に人間の言っていることがわかっているようで……。私が落ち込んで泣いていたとき、だっちゃんがびっくりした顔で駆け寄ってきて、顔を舐めてくれたんです。気持ちを察してくれたようで本当に驚きました」

■猫中心の暮らしがくれた幸せ

2匹との生活は、飼い主さんの毎日に大きな変化をもたらしました。生活リズムにメリハリが生まれ、休日も自然と家で過ごすことが増えたといいます。特に、2匹が見せる愛らしい習慣は癒しそのものです。

「うちの猫たちはお風呂の蓋の上で寝るのが大好きで、その姿を眺めているとつい長風呂になっちゃうんです（笑）」

もともと子どもの頃から猫が大好きだった飼い主さんにとって、今は大好きな猫たちと一緒に過ごすことが日常。そんな毎日が夢のようだと語ります。

「毎日ひたすらかわいいです。2匹とも本当にいい子で、うちに来てくれてありがとうという気持ちでいっぱいです。保護されたときは痩せていたのに、今ではどちらもふっくら太って安心しました」

■「ありがとう」を伝え続けたい

だっちゃんは気の強い女王様気質でありながら、甘えん坊な一面がたまらなく愛おしい存在。アニキくんはのんびり屋で、マイペースさが周囲を和ませてくれる大切な存在です。それぞれ違う個性を持ちながらも、2匹が仲良く寄り添う姿は、飼い主さんにとってかけがえのない癒しそのものです。

「これからも、ずっと一緒に穏やかな日々を過ごしていきたいです。この子たちが笑顔でいてくれることが何よりの幸せ。改めて、うちに来てくれて本当にありがとうと伝えたいです」

愛情たっぷりの家庭で、今日もだっちゃんとアニキくんは元気いっぱいに過ごしています。お互いを思いやる兄妹猫と、その笑顔を見守る飼い主さんとの日々は、かけがえのない幸せであふれていました。

（まいどなニュース特約・梨木 香奈）