結婚報告の帰り道、彼が運転する車が白い服の女をはねた 「かえせえええ」 女に憑りつかれた私を除霊した僧侶は「何か盗みませんでしたか?」【漫画】
幸せな恋愛や結婚のはずなのに、ふと拭えない違和感を覚える人はいるはずです。しろやぎ秋吾さんが投稿したホラー作品『新婚』は、そんな日常に潜む不穏さを描き、多くの読者を震え上がらせています。
それは、彼氏の実家で結婚の報告を終えた主人公が、彼氏の運転する車で帰路を進んでいる時のことです。車内では、彼氏の両親との間に流れた不穏な空気について、主人公が不安を口にしていました。この不安を、彼は主人公との年の差が大きいことが理由だろうと話します。そして続けて「2人とも若くてかわいい女の子なんて見慣れてないのさ」と笑うのでした。
そんな会話をしながら、2人を乗せた車は長いトンネルを抜けようとしています。そこでふと主人公は、道路に女性が佇んでいることに気付きました。しかし隣に座る彼には何も見えていません。
そして、ついにこの女性に車がぶつかってしまうという瞬間、その女性は突如として主人公に襲いかかってきました。パニックに陥り、涙が止まらなくなった彼女の姿を心配した彼は、近くのお祓いができるお寺を訪ねることにします。
お祓いを終えて落ち着きを取り戻した主人公に、僧侶は「最近何か拾ったり盗んだりした物はありませんか?」と問いかけました。その理由は、除霊をおこなっている際に、お寺の外で何者かが「かえせぇぇぇ」と叫びながら歩き回っていたからです。
その異常な状況に、主人公は表情を固くします。しかし彼女は頑なに「ありません!盗んだものなんて!」と否定し続けました。
その後、主人公は僧侶から身の回りのものをできるだけ捨てるようにと助言を受け、家財を整理して彼の家へと転がり込みます。彼女は彼に抱きしめられながら「これであの女は現れないはずです。盗んだものが彼でなければ。」と心の中で独白するのでした。
読者からは「お義父さんお義母さんは前の彼女の方が良かったのかもね」「略奪婚だったのかな・・・」など、同作への考察が飛び交っています。そんな同作について、作者のしろやぎ秋吾さんに詳しく話を聞きました。
■体験談をもとに描かれた恐怖体験
ー同作はどのように作られたのでしょうか?
この話はフォロワーさんから教えていただいた体験談のひとつです。体験談の投稿者さんには申し訳ないですが、内容的に原文よりも投稿者さんが悪者に見える描き方になってしまいました。
ー女の人が迫ってくるシーンでこだわったところはありますか?
こういうシーンは怖いなと思いながら描きました。あとトンネルを走るシーンや人に近づいていくシーンなどは、実際に動画に撮ってみて研究しながら描きました。
ー明確な答えを提示しないラストにした理由を教えてください。
実は体験談もこのようなラストなのです。
この体験談を読んで自分が想像したことやモヤモヤしたことをそのまま描きました。
(海川 まこと/漫画収集家)
