静岡知事がリニア着工容認 議会表明、停滞9年に大きな転換
静岡県の鈴木康友知事は7日の県議会で、JR東海のリニア中央新幹線静岡工区の着工容認を表明した。工事に伴う大井川の流量減少など自然環境への影響を懸念した川勝平太前知事が反対し、着工のめどが立っていなかった。容認しない姿勢を2017年に鮮明にしてから約9年が経過し大きな転換点を迎えた。年内に工事が始まる可能性がある。この工区の完成には10年以上が見込まれ、東京・品川-名古屋間の開業は36年以降になる。
鈴木氏は容認の前提として、同社による住民への丁寧な説明を挙げていた。また県の有識者専門部会は今年3月までに、着工条件として県が解決を求めた同社の28項目の環境保全策などを全て了承しており、鈴木氏がいつ可否を判断するかが焦点となっていた。
県は同社との協定を7月中に締結することを目指す。
川勝氏の反対により、JR東海は24年3月、品川-名古屋間の27年開業の断念を表明。川勝氏が不適切発言で24年5月に辞職すると、リニアの経済的な効果や防災上の利点を掲げる鈴木氏が知事に就任し、対話姿勢を打ち出した。
