南極の素粒子観測にノーベル賞 国際研究「アイスキューブ」
【ストックホルム共同】スウェーデンの王立科学アカデミーは6日、2026年のノーベル物理学賞を米ウィスコンシン大マディソン校のフランシス・ハルツェン教授(82)に授与すると発表した。南極で高エネルギーの素粒子ニュートリノを観測する国際共同研究「アイスキューブ」のリーダー。放射源を特定し、宇宙の成り立ちを探る新たな「目」を開いたことが評価された。研究には日本から千葉大の石原安野教授(52)と吉田滋教授(60)も参加している。
ニュートリノは宇宙から降り注ぐが、どんな物質もすり抜けるため観測が難しい。アイスキューブは、南極の巨大施設で宇宙から飛来する特殊な粒子を観測する。深さ1500~2500メートルの氷中に球状の検出器を5千個以上埋め込んである。チームは13年、高エネルギーのニュートリノ観測に成功したと学術誌で発表。17年に検出された宇宙から来たニュートリノの情報を基に、各国の観測施設が追跡し、高エネルギーニュートリノの放射源を特定した。
