阪神ドラ1佐藤輝 希望の光打!ミスター並ぶ猛打賞 節目G戦で3二塁打&3打点

 3回、一時逆転となる2点二塁打を放った佐藤輝は塁上でガッツポーズ
 1回、佐藤輝は左中間に先制適時二塁打を放つ
 1回、佐藤輝は左中間に先制適時二塁打を放ちガッツポーズ
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 「巨人5-3阪神」(15日、東京ドーム)

 TG新時代を背負うのはオレだ-。通算2000試合目となった伝統の一戦で敗れはしたが、両軍を通じてひときわ躍動したのが阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=だ。2打席連続適時二塁打を含む3安打の大暴れで、今季2度目の猛打賞をマーク。敵地で強烈なインパクトを残した新4番が、これからも続くライバルとの死闘に新たな歴史を刻む。

 通算2000試合目の伝統の一戦。敗戦の瞬間をネクストバッターズサークルで迎えた佐藤輝は唇をかみしめ、悔しさをのぞかせた。それでも4番として披露した流れを変える一振り、ピンチの芽を摘む好守-。宿敵相手に魅せた全力プレーが、虎党を熱くさせた。

 先制機をモノにした。初回2死三塁で迎えた第1打席。サンチェスが決め球に投じてきたスプリットを逆らわずにはじき返し、左中間を切り裂く適時二塁打。この先制打を起点に、佐藤輝のバットが軌道に乗る。

 1点を追う三回1死一、二塁では右腕が決め球に投じたカーブを完璧に捉える。痛烈な打球。今度は右中間を深々と破った。一時逆転となる2点適時二塁打。左翼席の一角を陣取る阪神ファンも大盛り上がりで、二塁塁上の佐藤輝も両手でガッツポーズを披露した。

 2点を追う八回1死には左腕・中川から右翼線へ、この日3本目の二塁打をマークした。自身2度目の3安打猛打賞。1試合3二塁打は、球団新人では2017年7月9日・巨人戦の糸原以来だ。

 堅守を発揮したのは三回2死。岡本和の強烈な打球が三塁・佐藤輝を襲ったが、とっさに反応して好捕。そして一塁へ素早くストライク送球を見せた。

 7試合連続で4番に座り、勝負強さを発揮する姿は頼もしい。「4番という打順は走者がいる場面で回ってくることが多いと思うので、しっかりそれに向けて打席に入る前に準備して」と相手を仕留める態勢を作って、好結果につなげている。

 節目の試合で遺憾なく力を発揮したドラ1の姿に、矢野監督も「プロとして大事な部分だと思う。もっともっとみんなの期待を超えていくような、そういうことをやっていってくれるんじゃないかな」と目を細める。令和に現れた怪物新人に抱いている夢や期待は大きい。

 長年、宿敵に負け越してきた歴史を虎の背番号8なら変えていけるかもしれない。そんな期待感を抱かせるようなプレーを見せた佐藤輝は「(好結果は)プラスに捉えて。明日絶対勝って、勝ち越して帰ります!」と予告し、球場を後にした。

◆TG戦で新人4番の猛打賞…プロ野球初年度の1936年を除き、阪神新人が巨人戦で4番に入ったのは39年・富松信彦、41年・松下繁二、2017年・大山悠輔と今季の佐藤輝の4人。一方、巨人新人が阪神戦で4番に入ったのは43年・中村政美、58年・長嶋茂雄の2人。猛打賞を記録したのは長嶋(2回)に次いで、佐藤輝が2人目で阪神では初めて。3長打と3打点は長嶋も記録しておらず、佐藤輝が阪神-巨人戦史上初めて。

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