阪神・西勇 通算100勝お預け 熱投111球、歴代5位タイ224戦連続先発飾れず

 7回のピンチをしのぎほえる西勇
 1回、オースティンに先制2ランを許す西勇
 スタンドから西勇の投球を見つめる菰野高校野球部の戸田直光監督(左)と同校の元コーチで伊賀つばさ学園の教員・佐藤良さん
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 「阪神0-3DeNA」(25日、甲子園球場)

 バックネット裏で見守る恩師2人にメモリアル星を届けることはできなかった。8回7安打3失点(自責点1)も今季4敗目を喫した阪神・西勇輝投手。試合後、スタンドのファンからは「西、応援してるぞ!」と声が飛んだ。

 通算100勝に王手をかけて臨んだ一戦。初回に先頭・桑原の二ゴロを糸原がはじき、リズムを崩した。2死三塁となり、オースティンに先制2ランを被弾。立ち上がりの要所で踏ん張れなかった右腕は、逆風を切り裂く強烈な打球をぼうぜんと見つめた。

 二回以降は持ち味のテンポの良い投球で立ち直ったが、六回1死一、二塁の場面で再びオースティンに右前適時打を献上。攻撃陣が低空飛行を続ける中、痛恨の3点目だった。

 ただ、矢野監督は「余力はあった」と六回無死も代打を送らなかった。エースも期待に応えて、以降は無失点で投げきった。指揮官は「全体的に球のキレ、コントロールも良かったと思う」と評した。だが、援護はなく、節目の勝利は持ち越しとなった。

 この日、西勇は菰野高時代の恩師2人を聖地に招待していた。現在も同校を率いる戸田直光監督(58)と、当時コーチで、現在は特別支援学校・伊賀つばさ学園で教員を務める佐藤良氏(38)。「100勝がかかった試合は見に来てください」-。以前から約束していた。

 戸田監督は「ドキドキしながら見ていましたけど、西らしい粘り強い投球をしてくれたと思います」と教え子の成長を実感。「次の試合で(通算100勝を)達成してほしいです」と背中を押した。

 普段はワインドアップ投法だが、前回の18日・巨人戦の途中からセットポジションで投げ続ける右腕。この試合で224試合連続先発登板となり、NPB歴代5位タイに浮上した。次回は7月2日・広島戦に先発する見通し。必ず勝利をつかむ。

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