阪神・藤浪に提言 「困ったときのスライダーから脱皮してほしい」と高代延博氏

 阪神・藤浪晋太郎投手(27)が先発復帰へ向けて再出発した。27日のロッテとのエキシビションマッチでは4回を3安打、2失点。課題の四球は1つにとどめた。デイリースポーツウェブ評論家の高代延博氏は投球内容を評価する一方、今後については「困ったときのスライダーから脱皮してほしい」と注文をつけた。

   ◇  ◇   

 ロッテ戦の投球を見る限り、しっかりした球を投げていたし、ゲームを作ることができていた。内容は評価していいと思うね。

 相手打線の先発は田村以外、全員左という極端なオーダー。右で当てられるのが怖かったのかもしれないが、その左打者の外角に、いいストレートを投げていた。

 この投球を右打者に対してもできれば、何の問題もないんだけどね。今さら言うまでもないが、やっぱり課題は、そのコントロールということになるのかな。

 現代の野球は155、156キロの速球でも簡単に弾き返されてしまうほど、スピードに慣れてきている。

 とはいえ、その速い球を投げることができるのは魅力だし、武器であるのは確か。それは藤浪の生命線でもあるのだから、ストレートでグイグイ攻めてほしい。

 高浜に浴びた本塁打は内角の甘いコースへ入ってきたスライダー系の球だった。

 ここ4年ほど低迷している藤浪だが、困ったときほどスライダーに頼る傾向にある。そのためかコンビネーション投手のような印象を受けるようになってきた。首を振ると、スライダーを投げるケースが多い。

 本来の藤浪はそのようなタイプの投手ではない。今後は、その場しのぎのスライダーから脱皮し、再起を図ってほしいね。

 先発として再出発するのは賛成だ。先発か中継ぎか、どっちつかずの状態でいるよりいいと思う。

 リリーフは取り返しのつかない結果を招くことがある。先発の方が修正がきく。スタミナは豊富だし、藤浪の良さは先発してこそだと思う。

 ただ、チーム状況もあるだろう。現状、リリーフ陣が弱っているから、そこの手当てができるのなら、絶対に先発のほうがいい。

 どうやらアルカンタラが中継ぎに回りそうなので、先発第6のイスを及川らと争う新しい環境で競争させることだね。

 なんといっても藤浪は開幕投手。間違いなく能力はある。しかし、競争に負ければ、それはそれで仕方がない。それがプロの世界というものですよ。

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