阪神・藤浪“追試” 4回2失点159キロも矢野監督「物足りない」最終テストへ
「エキシビションマッチ、オリックス2-2阪神」(3日、京セラドーム大阪)
兆しは見えとるんやけど…。阪神の藤浪晋太郎投手(27)がエキシビション2度目の先発マウンドで、最速159キロを計測するも4回7安打2失点。矢野監督は「物足りない」と後半戦のローテ入りは明言しなかった。また指揮官は一時帰国したガンケルのローテ入りが微妙なことも明かし、今季の開幕投手に“追試”を課した。
先発ローテ奪取へ、“追試”が決まった。先発・藤浪は4回7安打2失点。球数92球を要しながら何とか踏ん張ったが「追い込んでからの変化球の精度、高く浮いたボールをしっかり打たれてしまった。ツーストライクを取ってから決めきれなかったところに尽きるのかなと思います」と反省を口にした。
直球が最速159キロを計測した一方、投手有利な状況で課題を残した。三回無死満塁から、来田に浮いたスプリットを2点二塁打されたカウントも1-2。矢野監督も「バッテリー有利なところで(4本)打たれると苦しくなる。球数が増えるし、イニングも短くなる。『勝たせろよ』という気持ちでマウンドに上げるわけだから、そういう意味では物足りない」と指摘した。
ただ後半戦の開幕まで10日を迎えたところで、先発ローテは混沌(こんとん)としてきた。現状、西勇、秋山にルーキー・伊藤将が続く。勝ち頭の青柳は東京五輪に出場中。リフレッシュ休暇から再来日して隔離中のガンケルについても、矢野監督は「どうなるか、まだまだ読めない」と言う。
当初は残り1枠を二保、及川、藤浪で争う構図だったが、3人同時にローテ入りする可能性すらある。藤浪の次回登板は8日からのエキシビションマッチ・楽天3連戦が有力。「追い込んでからしっかり決めきれるように投げていきたい」と最終テストへ修正を誓った。スカッとする快投で、先発切符をつかみ取る。