【岡義朗氏の眼】阪神優勝の条件「“情”よりも確率追及のシビアな起用を」

 17日の阪神対中日が雨天中止となった。残り31試合。日々、重要性を増すペナントレースを阪神がどう勝ちきるか。デイリースポーツ評論家・岡義朗氏は、得点力アップがカギとし、そこに特化したオーダーをどう組むかがカギと分析した。

  ◇   ◇

 阪神はここから「1試合も落とせない」くらいの戦いが続く時期に入ったことをまず、自覚したい。その上で、このところの課題をつぶしておく必要があり、そこはやはり、得点力ということになるだろう。

 近本、中野のチャンスメークは今後も期待できる。そこからチャンスを拡大させる、さらには得点に結びつける。ここが今、機能していない。

 私は「3番・マルテ」というオーダーを推したい。マルテの場合、走者を置いての打席で決定力もあるし選球眼もいい分、四球でチャンスを広げることもできる。

 そうなった場合の4番に不安を持つ向きもあるだろうが、やはり大山4番というのが収まりがいい。可能性を秘めている。仮に大山が凡退しても、糸原あたりがその後ろを打てば、得点力は確保できるのではないか。

 外国人としてはマルテ、ロハスをオーダーに入れる。調子を落としているサンズは、代打の切り札的な起用法とし、現在、その代打で結果を出せていない原口を、勝負どころまでに復調できるよう2軍で調整させる。

 原口の真摯な態度、取り組む姿勢は当然、評価されるべきだが今は、そうした「情」よりも、徹底的に確率を追求するべきだ。

 シビアな起用で目の前の試合を確実に勝っていくことが優勝の条件と考える。

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