阪神・平田2軍監督 好調の高寺に「凡打の内容もいいんだよ。鍛えがいがあるな」
「フェニックス・リーグ、阪神5-1日本ハム」(26日、ひなたサンマリンスタジアム宮崎)
阪神は日本ハムに快勝した。
先発の望月は3回1安打無失点の好投。岩田将はフェニックス・リーグで初失点となったが、上々の内容だった。
打線は高寺が2点適時打を記録。同リーグでは13打数6安打と好調を維持している。さらに、高山が1安打2打点。陽川は2安打1打点だった。平田2軍監督の一問一答は以下の通り。
-望月が好投。
「おぉ~。このフェニックスに来て、コントロールも安定してきたし。変化球の精度も上がってきてるね。そういった意味では、非常にいい時のモッチーに戻りつつあるかなって感じやな。ゴロアウトを取るんで、やっぱりボールが動いてると思うしね。そういったところでも、モッチーの持ち味が十分(出てる)。『ゾーンで勝負しろ』って言ってさ。『狙いすぎんなよ』って話を、この前は清宮とかにもフォアボール出したりしてたんでね。そういうところを今日はテーマで。『打たれてええやん』って言ってね。やっぱり、ストライク先行というところでは、最初9人中2人ぐらいが初球ストライクやったけど。その後、カウント負けしなかったんでね」
-岩田将は失点したものの、内容は良かった。
「全然、良くなってる。だから、左バッターにもシンカー(を使っていた)。『右だけしか、シンカーは投げないというね、そういう固定観念はダメだよ』って言って。今日みたいに、左バッターにもシンカーを、ツーシーム以外のシンカーを試してみろよって言って。何球か投げてたやろ。フォアボールだけが、反省のとこあるけど。フォアボールの後の初球ボカーンね。でも、それは別にして、真っ直ぐのキレ、変化球のキレ、シンカーも交えて、非常にテンポもいいし。成長していってる」
-高寺がまた打った。
「いや~。凡打の内容もいいんだよ。左ピッチャーに対して、最後のレフトライナーといいさ。ちょっと2カ月間ね、故障でブランクあったけど。ミート力といい、バットコントロールっていうのは、非常にまた11月(鳴尾浜へ)帰って、しっかり鍛えがいがあるな」
-守備も安定感が出てきた。
「だいぶ、安定してきてるというかさ。明日の状態を見て、またフルイニングずっと出していければいいけどね」
-遠藤には2度もバントを出した。
「これは、あえて。日高(2軍打撃)コーチの指示なんでね。バントさせてくださいってことで。シーズン中に、ずっとそういうところをテーマに、キャンプから取り組んで。遠藤とか、そういう精度を上げるためのスリーバント。なんか、こう感じを掴んでいってくれればってところで、出してるんで」
-小幡も2安打。
「小幡のね、スチールの精度。熊谷も素晴らしい、いいスタートだけど。この辺は本当にレベルが上がった。まだ、望夢(高寺)は走らんかったから、3-1からサイン出したけど。小幡と熊谷のスチールのスタートっていうのは(見事)。島田が盗塁王をとったけど、その意識、走る意識っていうのは非常に身についてきたね」
-盗塁はサインなのか。
「いや、公式戦でも何もストップかけないよ。みんな、フリーでいっていいんで。そういったところの小幡のスタートといい、スチールの勘というのは、非常にレベルが上がってる」
-高山と陽川にも安打と打点。
「最後の(陽川の)三振だよ。左のピッチャーの。打つより、あれを我慢する。見逃し三振していいから、我慢せえっていうためのフェニックス来てるんだから。ブルブル振り回したって。状態はちょっと良くなってきてるけどね。必死で、取り組んでるから彼らもね。何とか、来季に向けて、しっかり取り組んでくれてるんで。そこを何とかフェニックスできっかけをつかんでほしいわけよ。だから、左の低めの変化球を我慢せえ!って言ってんねん。見逃し三振OKって言ってるのに」