「阪神０－４中日」（２６日、甲子園球場）

　阪神は失点すべてにミスが絡み、中日に完敗。１６年ぶりの悲願はならず、ヤクルトの優勝が決まった。

　今季を象徴するような、ミスが出た。まずは、二回１死一、二塁。木下拓の三ゴロで５－４－３の併殺と思われたが、二塁手・糸原が一塁へ悪送球。まさかの形で先制点を許した。

　さらに、五回は２番手・及川が先頭・岡林をスライダーで空振り三振に斬ったが、捕手・坂本が一塁ベンチ方向へはじき、振り逃げ（記録は投手の暴投）。これをきっかけに、２死満塁から馬場が大島に２点適時打を献上した。

　八回は２死一、二塁から渡辺の一ゴロを、マルテが握り損ね、岩崎のベースカバーも遅れてセーフに。その間に二走の本塁生還を許した。

　矢野監督は「今日の試合は特に勝ちきれないとか。今日の試合を振り返るとやっぱり球際であったり、１個のアウト、１個のブロッキングだったり、ベースカバーだったり、そういうところが出た試合だったかな」と課題を口にした。

　その一方で１シーズンを振り返り「状態が良くない中でも粘れてるとか、そういうのってタイガースのいいところというかさ。走りきるとかさ、チーム一丸でやるとか、俺はいつもそこを『俺らの野球』というか、『タイガースの野球』って言い方をするんだけど。諦めないとかさ。そういうのは、みんなも言葉に出して、ベンチでも言ってるし。実際、そういう試合っていうのは、今日は残念な試合になったけど、見せてくれたってところもたくさんあった」と一定の評価もしていた。