【藤田平氏の眼】阪神 惜しくもない情けない今季最終戦

 「阪神0-4中日」(26日、甲子園球場)

 惜しいとも言えない。残念ながら情けない試合だった。阪神は優勝の可能性を残して迎えた甲子園での今季最終戦なのだ。大勢のお客さんが駆けつけてくれた中、たとえ劣勢な試合展開になったとしても、最後まで必死な抵抗を見せなければいけなかったのではないか。

 この日に関しては、先制された二回、糸原の一塁悪送球。打者に関するデータが頭に入っていないのではないか。打者走者は、それほど足を警戒しなくていい木下拓だ。慌てて送球する必要はない。チーム失策数は4年連続で12球団ワーストになろうとしている。相手選手の情報を把握しておくことも守備につながってくるのだ。

 そして、シーズン終盤から色濃く出たヤクルトとの違いはチーム一丸、ベンチ一丸という空気の差。ヤクルトはベテランから若手までひとつだった。一方のタイガースは、気持ちが乗っていないように見える選手もいたように感じる。

 レギュラーシーズンを終え、ここからは、まずクライマックスシリーズが待っている。ポストシーズンの戦い方の前に、投手陣や打線についてを言及する前に、チームやベンチの空気を循環させた方がいいと指摘したい。このままの雰囲気ではいけない。

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