阪神・サンズ CS突破任せろ 志願フル出場で復調猛アピ!三回中前適時打
「フェニックス・リーグ、DeNA0-3阪神」(27日、SOKKENスタジアム)
CS突破はオレに任せろ!阪神のジェリー・サンズ外野手(34)が27日、みやざきフェニックス・リーグ、DeNA戦(SOKKEN)に志願のフル出場を果たした。三回2死三塁の好機で中前適時打を放つなど、復調ぶりを披露した助っ人。南国の地で状態を万全に整え、ポストシーズンを戦い抜くチームの力となる。
コンパクトなスイングにはじかれた打球はきれいに二遊間を破った。試合の流れを引き寄せるために、必要だった“次の1点”。好機で当然のようにサンズが仕事を果たした。貴重な追加点となる中前適時打を放ち、シーズン前半戦を支えた頼れる助っ人に勝負強さが戻ってきた。
1点を先制した直後の三回2死三塁だ。左腕・坂本が投じた外角への際どいボール球をきっちりと見極め、3ボールから低めのチェンジアップを捉えた。打球は横っ跳びする二塁・伊藤裕のグラブの先を抜けて中前へ。貴重な追加点を奪った。
「こっち(宮崎)での課題がしっかり体を動かしておくことと、打席の中でいい感覚を持っておくというのが課題だからね。それがずっといい形で継続できている。呼ばれるか分からないけど、ポストシーズンに向けて良い準備はできているよ」
2試合連続で「4番・左翼」でスタメン出場したサンズ。本来なら試合途中で交代する予定だったが、再び1軍の戦力となるためにやるべきことは明確だ。「試合に出ることが、今やるべきこと」。八回の守備から指名打者となったが、1打席でも多く立ちたいという気持ちがにじむ。
来日2年目の今季は、120試合に出場して打率・248、20本塁打、65打点。前半戦の快進撃を支えたが、9月の月間打率は・154と極度の打撃不振に陥った。
「個人的には前半戦すごい良かったんだけど、後半戦は少し落ちてしまった。どうにか修正しようとしていたんだけど、なかなかうまくいかなかった。うまくいかなかった分、ここでしっかりと調整をしてクライマックスへ向けてしっかり準備をしたい」
ポストシーズンでは必ず、チームの力になる-。そのためにも助っ人は自分と向き合い、懸命にバットを振り続ける。