阪神・岩崎、踏ん張った 守護神復帰、満塁冷や汗も気迫20球!

 「広島3-3阪神」(23日、マツダスタジアム)

 帰ってきた守護神がヒヤリとしながらも踏ん張った。延長十二回2死満塁、菊池涼の左翼後方への大飛球を島田がフェンス手前ギリギリでキャッチ。しびれるようなマウンドで、阪神・岩崎が何とか連夜のサヨナラ負けを回避した。気迫の20球でドローに持ち込んだ。

 広島戦の今季初勝利がなくなった最終イニング、8番手で出番は巡ってきた。先頭の中村健に中前打で出塁を許した。堂林の犠打の後、会沢に死球を与えてわずか6球で1死一、二塁のピンチを背負った。

 そこからの粘りが岩崎の真骨頂だった。いつものように、表情は崩さない。ポーカーフェースで相手打者に向かった。この日2安打2打点の上本は直球で詰まらせて二飛。代打・長野には四球を選ばれ、菊池涼にもボールが先行したが、最後は140キロ直球でアウトをもぎ取った。絶体絶命の大ピンチで得点を許さなかった。

 中11日での登板だった。交流戦後の13日にリフレッシュのため出場選手登録を抹消された。2軍での調整登板はなく、最短の10日で復帰。厳しい状況だったが、さすがの経験値で切り抜けた。矢野監督も「いきなり、難しいポジションだけど、ゼロに抑えたところに意味があるんじゃないかなと思っています」と評価した。

 2戦連続の延長戦では中継ぎ陣も奮闘。七回に登板した岩貞こそ代打・堂林にソロ弾を許したが、九回の湯浅、延長に入ってからも十回は前夜に救援に失敗したアルカンタラ、十一回の渡辺はいずれも連投の中、無失点でバトンをつないだ。

 2-3の八回、中1日で登板したケラーは3者連続三振でリズムをつくった。「1点ビハインドの場面での登板だったけど、3人で抑えることができて良かった」と納得の表情。勝利には届かなかったが、頼れる岩崎が戻ったブルペン陣が、今後も一丸となって戦う。

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