「放物線の角度は天性のもの」阪神・平塚スカウトほれ込んだ大山の潜在能力

 2回、通算100号の先制2ランを放った大山(撮影・田中太一)
 2回、通算100号の先制2ランを放った大山はボードを手にする(撮影・田中太一)
 2回、大山は右中間にプロ入り100号となる先制2ランを放つ(撮影・山口登)
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 「中日0-3阪神」(3日、バンテリンドーム)

 阪神・大山が、出場658試合目、球団日本選手歴代4位のスピード通算100本塁打を達成した。6月21日・広島戦で王手をかけてから、10試合足踏み。48打席ぶりの豪弾が、記念の一発となり「たくさんの人の支えがあっての100本」と改めて周囲に感謝した。

  ◇  ◇

 担当スカウトの平塚克洋氏(56)が初めて見たのは2015年、大山が白鴎大3年の春だった。元阪神内野手でもある当時の藤倉監督から「いい右バッターがいるから」と頼まれたのがきっかけだった。

 「放物線の角度は天性のものを持っていた」と第一印象を振り返る。平塚氏も1990年代に阪神打線の中軸を担った右打者。自身は中距離でライナー性の当たりが主だっただけに「ああいう放物線の打球は教えて打てるものではない」と潜在能力にほれ込んだ。

 試合では「きれいなホームラン」を放ち、練習でもロングティー打撃で簡単に柵越えを連発した。侍ジャパン大学代表に選ばれるのは翌年夏のことで「体の線はまだ細かったけど、もともと飛ばす能力はあった」と鮮明に記憶している。

 プロ6年目を戦う大山については「ホームランもすごいけど、チャンスでよく打っている」と走者を置いた打席での勝負強さに着目する。節目の一発も2ランだった。「ファンの期待に応えられる打者になってもらいたいと思っていた。今年はそれができている。褒めるしかないよね」。伝統球団の中心選手にかかる重圧を知る先輩としても、進化を続ける背番号3を頼もしく見守っている。(デイリースポーツ・斉藤章平)

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